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中国「経済発展ストップ」、今年から人口減の未踏社会 「覇権競争は不可能」

勝又壽良の経済時評
  • 2022/01/20
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安易な財源造りが命取り 地価値下がりで経済直撃 ゼロコロナが消費を圧殺 高齢社会入りの「悲劇」 中国のGDP統計が発表された。21年の実質経済成長率は、前年比8.1%である。その限りでは、高い成長率という評価になるが、四半期別に成長率推移を見れば、ゾッとするような急激な右肩下がりの成長であった。参考までに、四半期別成長率を示したい。 21年四半期別成長率推移(前年同期比) 1~3月期   18.3% 4~6月期    7.9% 7~9月期    4.9% 10~12月期  4.0% 上半期は、パンデミック下で前年同期が低成長で「ベース」が低かったので、高い成長率になったもの。いわば、形式的な高い成長率と言える。ところが、下半期になると事情は一変する。4%台へ低下している。注目点は、この4%台の成長コースが、22年経済にそのまま引継がれるリスクである。22年に入って改善を期待される需要項目が見当たらないのだ。今年の中国経済が、深刻な事態に向かっていることは明らかである。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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