安易な財源造りが命取り
地価値下がりで経済直撃
ゼロコロナが消費を圧殺
高齢社会入りの「悲劇」
中国のGDP統計が発表された。21年の実質経済成長率は、前年比8.1%である。その限りでは、高い成長率という評価になるが、四半期別に成長率推移を見れば、ゾッとするような急激な右肩下がりの成長であった。参考までに、四半期別成長率を示したい。
21年四半期別成長率推移(前年同期比)
1~3月期 18.3%
4~6月期 7.9%
7~9月期 4.9%
10~12月期 4.0%
上半期は、パンデミック下で前年同期が低成長で「ベース」が低かったので、高い成長率になったもの。いわば、形式的な高い成長率と言える。ところが、下半期になると事情は一変する。4%台へ低下している。注目点は、この4%台の成長コースが、22年経済にそのまま引継がれるリスクである。22年に入って改善を期待される需要項目が見当たらないのだ。今年の中国経済が、深刻な事態に向かっていることは明らかである。
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