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蔓延防止法

ドクター畑地の診察室
ドクター畑地の診察室124.2022.1.23. 現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。 世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信! https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 現在、松阪市民病院統括副院長兼呼吸器センター長 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当 https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php *********************************** 蔓延防止法 またまた三重県にも“蔓延防止法”がやってきました。今回は抗酸菌感染part2を書く予定だったのですが、急遽こちらの原稿を書かせていただきました。1/21から2/13までの予定で発令される“蔓延防止法”、またしばらくの間の21時以降の飲み納めになります。法律なので仕方ないのですが、“今日は大丈夫。でも明日はダメ”なんとも妙な話です。 多数の感染者を出している大阪府、京都府、兵庫県が国に蔓延防止法を要請しなかったこともありますが、この判断は勇気ある判断だったかもしれません。 COVID-19感染者が急増しているとはいえ、デルタ株の時の蔓延防止法と違い、病院内にそれほど緊張感はありません。デルタ株の時には若年者でさえ生死の淵を彷徨い、呼吸器管理が必要であった感染者が大勢いましたが、オミクロン株での重症者は現在のところいません。入院患者さんの多くは体調不良というよりも、“面倒を見てくれる人がいない”や“家庭内感染を防ぐ”などの社会的入院が多いような印象です。 今回の第6波は、少なくとも三重県において20代未満が7割を占め、成人式後の会食がトリガーとなった印象を強く受けます。みんなで集まり、感染対策を十分行って成人式をしたまではよかったのですが、その後の同窓会や会食で爆発的に広がりました。軽症者がほとんどで、無症状の感染者が非常に多いのが特徴です。ワクチン接種している、していないに拘らず感染していますが、やはりワクチン未接種の人が多いのは当たり前のことです。オミクロン株が多くなっていますが、時折デルタ株感染者がいることには注意が必要です。

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