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米中対立と日本 (その3)

兵頭正俊の優しさ出前
  • 2022/01/21
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■■ 2022/01/21 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ~3分でマスメディアとは違ったステージに招待します ~ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け 発行人 :兵頭正俊 登録解除はここから。 http://bit.ly/AvYMkY  ━━━━━━━━━━ ◆ 米中対立と日本 (その3) ━━━━━━━━━━ それに対してアメリカは神経質になり、苛立っている。 とくに中南米とは違って極東には経済大国日本がいる。 日本の動向はすぐに世界に影響を与える。日本が倒れた ら、勝負はあった、となるだろう。 中国もよく分かっていて、日本に対しては丁重な扱い方 だ。日本は「日米豪印戦略対話(QUAD=クアッ ド)」(実質的な中国封じ込め路線)に入るかと思え ば、RCEP(実質的な中国友好路線)にも入り、前代未 聞の二枚舌路線を突き進んでいる。 アメリカにつくか。それとも中国につくか。「この難題 解決には、新パートナー諸国を支援し、彼らを旧宗主国 の制裁から守ることが可能な、同様の影響力をもった誰 か他の当事者と絆を確立することが必要だ」。 東南アジアの場合、その解答はすぐに見つかる。中国 だ。 中国-ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体フォーラム が、2014年7月17日に設立された。ブラジルで開催され た第一回サミットには、習近平が出席した。1週間後、 習近平はキューバの首都ハバナに到着し、カストロと会 った。カストロは中国-キューバ関係が歴史上最良な期 間を進むだろうと語った。 隠れ蓑として中南米諸国は、「全ての中南米の諸国と協 力することが可能になる中国ラテンアメリカ・カリブ諸 国共同体フォーラム」を創った。この第一回サミットに は習近平が出席して、むき出しになった。 ほんとうに個人にとっても国家にとってもなにが幸いす るかわからない。中南米諸国にとっては地政学的にアメ リカの近くに存在したおかげで、中国の破格のもてなし を受けることになった。 2021年9月、習近平は第76回国連総会で、中国と彼らの 共同事業は現在のグローバル危機をしのぎ、「人類運命 共同体、人類共有の家」を作ると述べた。 習近平によれば、中国とラテンアメリカ・カリブ諸国共 体は「平等と互恵と共同開発に基づく協力のための包括 的パートナー」だ」。しかし、待って欲しい。それでは チベット、南モンゴル(内モンゴル)、中国新疆ウイグル 自治区、香港特別行政区は、世界がみた幻の悪夢夢だっ たのか。これから台湾、沖縄、北海道、日本と侵略が続 くと思うのは考えすぎなのか。 もちろん考えすぎではない。チベット、南モンゴル(内 モンゴル)、中国新疆ウイグル自治区、香港特別行政区 のジェノサイドもすべて現実であり、被害者の遺族が日 本にも訴えに来ている。岸田文雄が逃げ回っているのも 現実だ。 中国指導部は中国とラテンアメリカとカリブ海諸国間の 関係を発展させる新計画を展開するよう呼びかけた。そ してこの協力を彼らの国民の幸福と人類の進歩のための 推進力とした。 12月10日、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体の一国 ニカラグアは、台湾との外交関係を切断し、あらゆる公 式の接触や接点も終え、中華人民共和国を「すべての中 国の唯一のと法定代理人で、台湾はその領土の不可欠な 部分」と認めたことが分かった。 中南米の人たちは貧困に苦しんできた分、希望の言葉を 信じる。「中国-中南米協力の過去と未来の業績を示唆 する習近平の希望にあふれた演説」。「催しに参加した ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体の指導者たちに大い に影響を与えた」。習近平は責任を持たなくてはならな い。

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