1.税制とは何か
今回取り上げるテーマは、税制改正です。税制というと少しとっつきにくいような印象を受けますが、政策を前に進めるためには大事なツールです。
この連載で何度か言及していますが、政策とはいわば、
・お客さんである国民からすると、商品を選べない(例えば法律や制度などはみんなに同じように適用されるので民間の商品のように選べません)
・ほしくない人も、お金は払わないといけない
という厄介な商品のようなものです。
税制というのはこの2つめ、
「強制的に国民にお金を払わせる」という機能を担う政府のツール(政策手段)の一つです。
税制というのは、このように国がお金を徴収するものではありますが、収めるべき税金を安くすることで企業の活動にインセンティブを与えることもできますし、災害等により生活が苦しくなった人を支援するために税金を払わなくてよくしたり(免除)、税金を支払う期限を後ろ倒ししたり(猶予)、様々な目的を達成するために活用できる便利な政策ツールでもあるのです。
今回取り上げる改正は結婚せずに子供を生んだシングルマザーやシングルファザー(ひとり親)のための税制改正です。
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