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2022年1月28日号(Vol.196)-調停のステップ&ウクライナ危機が語るもの

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第196号(2022年1月28日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 はじめに: いつもお読みくださり、そしてコメントやご質問も頂戴し、誠にありがとうございます。 さて、今週号のメルマガですが、 まず【1】のコーナーでは、引き続き【Mediation- 調停】 について、まとめてお話ししたいと思います。 これまでは、『いかに適切な調停人を選任選ぶか』というアングルからお話ししました。 しかし、いつでも調停人のような第三者を間に立てて、もめ事の解決が図れるとは限りません。 または、あなた自身が揉め事の仲裁を頼まれることもあるでしょう。 そのような時、どのように進めればいいのか。 今週号では『調停に際してのステップ』についてお話いたします。 内容は本編をぜひお楽しみに。 次に、国際情勢ですが、今週もいろいろとありました。 一つ目は【緊張高まるウクライナ情勢】についてです。 アメリカが米軍8500名をウクライナに派遣し、NATOも対応部隊を派遣する可能性を示したことで、 一気に軍事的な衝突に向けた緊張が高まってきました。 ロシアサイドにとっては、すでに10万ともいわれる部隊が集結しているとのことですが、 アメリカが8500名とはいえ、部隊派遣をしてくることは、まだ想定外だったようです。 そしてモスクワ曰く、『今のアメリカにウクライナをめぐってロシアと衝突することはできない』と見ているようで、 『あくまでも国内向け、そして同盟国向けのアピールに過ぎない』と見ているようです。 本件については、欧米諸国、ロシア、そしてベラルーシ、 ウクライナの国内政治情勢的な性格が強いのですぐに大きな紛争にはつながらないと考えますが、 ロシア・ウクライナ国境や、ベラルーシ・ウクライナ国境などで偶発的な衝突が起こった場合には、要注意でしょう。 【2】のコーナーでいろいろとお話いたします。 2つ目は、【中央アジアを紅く染める中国】についてです。 このところ中国の中央アジア(スタン系)諸国への影響力拡大が止まりません。 現在、独裁制が欧米から問題視されているカザフスタンもその一つですが、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスタン、 トルクメニスタン・・・そしてアフガニスタンにも中国の紅い影は広がっています。 以前より、ロシアと共に、国家資本主義陣営の拡大を図っていますが、 南アジアの抜けるもう一つの“スタン”であるパキスタンも仲間に引き入れ、 今やユーラシア大陸に大きな地盤を築くことになってきています。 旧ソ連崩壊後、欧米諸国は挙って“支援”の名の下、この地域に進出し、 ロシアのいぬ間に影響力を拡大してきたのですが、中国とロシアのタッグの強化、 そしてアメリカの地域への関心の後退などを受け、中央アジアは赤い陣営に引き寄せられています。 今後、この地域が“元の色”に戻ることはないかと思います。 3つ目は、【アフリカの安定の終焉】についてです。 コートジボワールのクーデター発生 スーダンの暫定政権の瓦解 エチオピア情勢の著しい悪化 チュニジアを襲う混乱再来への恐怖 そして、コンゴで広がり始めていると言われる“新しいコロナの変種”の存在・・・ 混乱の波はアフリカ全土に広がり始め、非常にデリケートなバランスの上に成り立っていた平和も崩れそうな雰囲気です。 今後どうなっていくのか、しっかりと状況を追い、またご報告できればと思います。 今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。 それでは今週号、スタートします★

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  • 最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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