2022年のFRBのインフレ退治は、「濃霧の中で、オートで
は無く、手動で飛行運転するパイロット」のような「困難さ」
「先行き不透明感」が伴っていることは確かです。
しかしながら、1月25―26日のFOMC後の記者会見では、
パウエル議長は、あまりの「先行き不透明感」から議長自身がパ
ニックに陥ってしまって、図らずも「ソフトランディングへの自
信の無さ」を赤裸々に露呈してしまいました!!
FRB自らが「自信喪失」しているわけですから、市場が激しく乱
高下するのは無理もありません。
とは言え、「パウエルFRBが今後はどんどん超タカ派へと豹変
してゆくであろうこと」を、市場はまだ完全に織込んでいませ
ん。
金利先物市場での「政策金利の引き上げ予想」では、おおかたの
市場関係者は未だに「年内4~5回の利上げ」しか織込んでいま
せん。6回以上の利上げを予測している市場関係者は、わずか三
分の一。
ましてや、おおかたの市場関係者が予測する「2022年末の政
策金利」の水準は、「1.25~1.50%」とものすごく低
い!!!
市場はまだまだ「パウエルFRBが今年7回の利上げを実施し
て、政策金利が2.50%を超えるまで利上げを繰り返す」可能
性については、「さすがにそこまでの利上げは無いだろう」と、
楽観して慢心しています。
が、市場がこういった楽観論に始終すればするほど、現在進行形
の高インフレはますますコントロール不能になり、「その後の
FRBによる利上げ」がますます急激(=超タカ派)にならざるを
得なくなるのです。
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