2022年のFRBのインフレ退治は、「濃霧の中で、オートで
は無く、手動で飛行運転するパイロット」のような「困難さ」
「先行き不透明感」が伴っています。
1月FOMC後の記者会見では、パウエル議長は、あまりの「先行
き不透明感」から、「謙虚さ」を通り過ぎて、図らずも「自信の無
さ」を赤裸々に露呈してしまいました!!
FRB議長自らが「先行き不透明感」で「自信喪失」しているわけ
ですから、市場が激しく乱高下するのは無理もありません。
とは言え、1月FOMCのパウエル議長は「今後インフレは高止ま
りするどころか、さらに加速してゆく」ことへの警戒感を繰り返
し強調。
折しも、オミクロンやウクライナ問題はインフレを加速すること
はあれ、冷やすことはありません。
おそらくアメリカの高インフレは夏以降も猛威を振い続けるでし
ょう。
今後のFRBはFOMCを開催するたびに「超タカ派へと旋回」し
てゆくことでしょう。
ところが、「こういったFRBの高インフレへの強い警戒感」と「超
タカ派への旋回の可能性」については、市場はまだ完全に織込ん
でいません。
先物市場での「政策金利の引き上げ予想」では、おおかたの市場関
係者は未だに「年内4~5回の利上げ」しか織込んでいません。
加えて、おおかたの市場関係者が予測する「2022年末の政策
金利」の水準は、「1.25~1.50%」とものすごく低い!!!
市場はまだまだ「さすがにそこまでの利上げは無いだろう」と、楽
観して慢心しています。
現代の市場関係者は、ほとんどの人が「FRBがディスインフレと
闘っている姿」しか見たことがないのです。
とは言え、市場関係者たちは、「 わずか1%台の政策金利でFRB
が7%インフレを退治できる」と本気で思っているのでしょう
か???
2月3日のアメリカ株式市場は、メタ(旧称:フェイスブック)の
決算内容が悪かったことを受けて、ナスダックはわずか1日で3.
74%もの急落。
内外の株式市場の荒っぽい(ボラティリティーの高い)展開は続
いています!!!
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