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気象予報士 荒木真理子の
『風の声を聴く』
◇───────────────────────────────────────2022.2.6号 ◇
私が勤務するNHKでは、毎年、全国の地方局に勤務する気象予報士たちが一度に会して、意見を交換し合う「全国気象キャスター会議」が開かれます。
コロナ禍で、昨年度は初めてオンラインで開催。ただ、回線の圧迫もあって、一方的に東京から講演するような形になってしまいました。だったら、その講演を事前に収録したうえで意見交換をオンラインでやろう、となったのが今年度。しかも、回線の容量を考えて、2回の開催に。
年末に、事前に私の講演を収録して配信、キャスターのみなさんに視聴いただいて、ご意見やご質問をアンケートで募り、先月1回目が開かれました。
地方局のキャスターさんたちは、本当に大変です。
伝える内容を考え、解説するCGを作画し、データが間違っていないか確認するところまで、たった一人の作業。「放送の構成や内容を相談してもいいんですか」というご意見をたくさんいただきました。私も、20年ほど前、仙台の局でたった一人、予想をどう伝えるか、どう見せるかに毎日頭を悩ませていました。
もし、こちらの記事を購読してくださっている方で、気象の伝え方で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、このメールに返信する形で、ご相談を承っています。ぜひ、ご意見等もよろしくお願いします。(なお、何通かいただいているメールのうち、本文に記載のない空白のメッセージがございます。これまでいただいたメールには、すべて返信ないし記事本文で回答するようにしています。お心当たりのある方は、スマートフォン・パソコンなど媒体を変えるなどして再度送信してくださると幸いです)
さて、今シーズンは、偏西風の蛇行で特徴的な気圧配置となっています。今回は、北半球の大気の流れと寒気の流れ込みの関係を掘り下げていきましょう。
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