メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

北京冬季オリンピック開幕 冬季五輪の歴史と地球温暖化をめぐる問題

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 北京冬季オリンピック開幕 冬季五輪の歴史と地球温暖化をめぐる問題 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 北京オリンピック(正式名称:第24回冬季オリンピック競技大会)が、2月4日、現地時間8時からの開会式で正式に開幕した。2008年に夏のオリンピックを開催した中国の北京は、これで史上初めての夏と冬の両方の大会を開催した都市となる。  アジアにおける開催は、72年の札幌大会、98年の長野大会、そして前回2018年の平昌大会(韓国)につづき、4回目。 大会には、91の国と地域から約2900人の選手が参加。日本からは124選手が参加し、海外の大会としてはこれまで最多であった前回の平昌大会の123選手を上回った。  開会式が行われた会場は、通称「鳥の巣」とも呼ばれる国家体育場。08年の夏の大会のメイン会場でもある。しかしながら、コロナ渦での開催となり、大会のチケットは一般販売はなされていない。開会式の客席には、招待されたとみられる観客が座る。  米国や英国、オーストラリアなどは新疆ウイグル自治区の人権問題などに関し、政府当を派遣しない、いわゆる「外交ボイコット」を行った。日本も、政府関係者を派遣していない。  大会、20日までの17日間、7競技、史上最多の109の種目が実施される。  2008年以降、14年の歳月がたち、中国と世界情勢は大きく変化。中国は経済規模と国防費を3倍以上に拡大し、今や世界において、気候変動や経済のみならずグローバルな課題解決に欠かせない国となった。  他方で、新疆ウイグル問題などの人権問題では、他国を強烈にはねつける。あるいは、08年大会の主題歌を作詞した林友氏は、香港市民であったが、台湾に移住した。  内政面においても、多くの市民が国家組織やインターネットによる批判をおそれ、外国のメディアによる取材を拒むようになる。  開幕を目前に控えた1月、習近平国家主席は、  「五輪を成功させ、開放的な国家のイメージを世界に示そう。」 という言葉を発す。  しかし、中国のそのような姿は、地球温暖化で溶ける氷のように融解する。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎週 日・土曜日