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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第463号2022.2.1配信分
●歴史は常に不可逆的でやり直しの効かない一方通行
思えば面白い境地に辿り着いたものである。我が身の今を見つめ
つつ振り返ると、成り行きの不思議に溜め息が漏れる思いがする。
ある意味納得。己の器量不足にはなんというか涙を禁じ得ない。
予めこうなると察しがついていたか? そうかもしれない。節目
節目でこの決断は将来に禍根を残すかも……思ったこと数知れず。
性分といえばそれまでだが、感情が理性を上回ることが多い。事前
に失敗を冷静に分析する。妙な自分がいた感覚が甦えります。
そうこうしている内に古希70が目前に迫った。当然生まれて初め
ての経験だが、この歳まで生きたことのない若い世代には雲を掴む
ような話だろう。私の子供時分には、70前後の老人を見かけること
はなかった。考えてみれば当然で、昭和22年の平均寿命は50歳代。
年寄りが視野に入ることなど滅多になかっはずなのだ。
ともすると現代人は、何でも知っているような錯覚に陥っている。
目の前にある現実がすべてと考えがち。もちろん日々情報シャワー
を浴びることが招く誤解で、知っている事実より知らないことの方
が桁違いに多い。しかも歴史は常に不可逆的。一方通行を淡々と進
み行く他ないことになっている。
事態はすべてが初物。その現実にはたじろぐことが少なくない。
類似はあってもまったく同じ瞬間はなく、基本的にやり直しがきか
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