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ウクライナ攻略の三つのシナリオ(その2)

兵頭正俊の優しさ出前
  • 2022/02/09
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■■ 2022/02/09 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ~3分でマスメディアとは違ったステージに招待します ~ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け発行人 :兵頭正俊登録解除 はここから http://bit.ly/AvYMkY ━━━━━━━━━━   ウクライナ攻略の三つのシナリオ(その2) ━━━━━━━━━━ さて今日は、アレクサンダー・ビンドマンとドミニク・ クルーズ・バスティロス共同執筆の「ロシアの意図とア メリカの対応 ―― ウクライナ攻撃にどう対応するか」 を読んでいこう。ウクライナ問題はとても重要である。 なんといっても第三次世界大戦の発火点の可能性がを秘 めている。日本は異様なほど無関心だ。国会も東京の大 手(「記者クラブ」)陰謀メディアも共通に触らないよ うにしている。福島第1原発の事故の隠蔽と同じだ。 (アレクサンダー・ビンドマン 元国家安全保障会議欧 州担当部長 ドミニク・クルーズ・バスティロス ローフ ェア研究所のリサーチアソシエイト) 「プーチンの目的は、ウクライナの軍事力を疲弊させ、 キエフを混乱に陥れ、最終的にウクライナを破綻国家に することだ。プーチンがそう望むのは、ウクライナが手 に負えない敵となり、次第にロシアの安全保障上の深刻 な脅威となっていく危険をこの段階で摘みとっておきた いと考えているからだ。バイデンはすでに「私の推測で は、プーチンは侵攻してくる」とコメントしている。も っとも可能性が高いのは、陸海空の戦力を全面的に投入 したウクライナに対する全面攻撃シナリオだ。世界は、 第二次世界大戦以来、ヨーロッパ最大の軍事攻撃が起き るかどうかの瀬戸際に立たされている」(『Foreign Affairs Report』2022 NO.3)。 (引用終わり) 『Foreign Affairs Report』の優れた執筆者の見解で は、どの論考も危機的であり、第三次世界大戦が差し迫 っている警鐘を乱打するものばかりだ。 『Foreign Affairs Report』は世界の政治指導者が読 んでおり、また軍事指導者、ジャーナリスト、知識人が 目を通している。 読むという行為は情報を得るという機能もあるが、読む ことによって認識を同じくする、という機能もある。さ らに読むことで行動を促されるという機能もある。 分かっていたのに何もしなかった、手を打たなかった、 と後で非難されるのは避けたいからだ。 それではウクライナ問題で、プーチンは何を要求してい るのか。 1 冷戦後のヨーロッパの安全保障構造の完全な解体、 2 国家(特に旧ソビエト諸国)の自決権を前提とする 基本的国際合意を白紙に戻すこと アメリカとEUは、プーチンの要求に対してどう対応し ているのか。 それは絶対反対の立場である。 それではウクライナ問題での、バイデンの見方もまとめ ておこう。 1 プーチンが何らかの侵略や侵攻を最終的に決断する (1月19日の記者会見) 2 バイデン「プーチンは、可能な限り、欧米を試そう としているのか、アメリカとNATOを試そうとしている のかと聞かれれば、まちがいなく、彼にはその意図があ ると思うと答える」 3 さらに進んで、バイデンは「私の推測では、プーチ ンは侵攻する」とまで言い切っている。 「ウクライナで大規模な武力衝突が起これば、大惨事に なる。それは誰も望まない事態だが、今やその危険は高 まっており、アメリカはそれに備えなければならな い」。日本がのんきであるのは昔からであるが、その乖 離が異様なまでに拡大してきた。米欧はすでに第三次世 界大戦を準備している。

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