ウクライナの状況と偶然（その2）

■■ 2022/02/11 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ～３分でマスメディアとは違ったステージに招待します ～ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け発行人 ：兵頭正俊登録解除 はここから1 http://bit.ly/AvYMkY　 ━━━━━━━━━━ 　ウクライナの状況と偶然（その2） ━━━━━━━━━━ さて、今日のメルマガは前回の続きである。アレクサン ダー・ビンドマンとドミニク・クルーズ・バスティロス 共同執筆の「ロシアの意図とアメリカの対応 ―― ウク ライナ攻撃にどう対応するか」を読んで考えていこう。 ウクライナ問題はとても重要である。なんといっても第 三次世界大戦の発火点の可能性を秘めている。しかし、 日本は異様なほど無関心だ。国会も東京の大手（「記者 クラブ」）陰謀メディアも共通に触らないようにしてい る。この国の政治家とメディアは隠蔽が得意だ。難し い、手に余る問題はすべて隠蔽する。 （（1）アレクサンダー・ビンドマン 元国家安全保障 会議欧州担当部長 （2）ドミニク・クルーズ・バスティロス ローフェア研 究所のリサーチアソシエイト） ふたりの論文の続きを読んでみよう。 「この法案には、ウクライナを支援するために、国防総 省のリース権限と特別国防買収基金の使用、ウクライナ 軍を支援するための追加援助、防衛能力の強化、軍事交 流プログラムへの支援強化などが提言されている。さら に、（ロシアの）偽情報作戦への対抗・支援策、プーチ ンとその側近が不正に取得した疑いのある資産に関する 情報公開、ウクライナ攻撃に加担・支持したロシア政府 関係者に対する制裁、金融機関に対する制裁、ロシアの 主要金融機関を世界銀行間金融通信（SWIFT）などの 金融機関間のネットワークシステムから切り離すことを 命じる制裁、ロシア国債の取引禁止、ノルドストリーム 2パイプラインに対する制裁の再検討、ロシアのエネル ギー・鉱業部門に対する制裁などの条項が盛り込まれて いる。一部のケースで適用免除の可能性があり、物品の 輸入について例外規定はあるが、この法案が法制化され れば、ウクライナ防衛に向けた思い切った一歩になるだ ろう。