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在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説 大澤 裕 ━━━━━━━━━━━━━━━━ 武器輸出を増大させる韓国(レッテルの怖さ) ━━━━━━━━━━━━━━━━ 韓国の大統領選も大詰めを迎えています。 与党「共の民主党」のイ・ジェミョン候補は現職ムン・ジェイン大統領の反日、親中国・北朝鮮の路線です。野党「国民の力」のユン・ソギョル候補は韓米、韓日関係を改善すると明言しています。 一般に「共に民主党」側を左派、「国民の力」を右派と表現されます。たとえば現在のムン・ジェンイン大統領を支えているのは左派急進派と言われます。 その左派、右派というレッテルと関係するのでしょうか。テレビ朝日の情報番組で「(左派)イ・ジェミョン候補の方が日韓関係がよくなる」といった言葉で番組終了してビックリした事があります。 ただこの韓国の「左派」とは日本の「左派」とは少し違うように感じます。 以下、ムン・ジェイン大統領の実績を報道した英エコノミスト、2月12日号の記事です。 ============ 【世界最大の武器商人の仲間入りをしたい国】 韓国ムン・ジェイン大統領は在任中に数十年にわたる朝鮮半島の戦争状態を終わらせるということを公約に掲げた。 その目標を達成できなかったムン大統領だが「武器商人」としての評判は残して任期を終えることになりそうである。 先月、ムン大統領は中東訪問から帰国し、アラブ首長国連邦(UAE)に国産ミサイルシステムを35億ドルで売却するという、韓国の防衛産業史上最大の契約を獲得した。 また10年越しの交渉の末、エジプトへの17億ドルの大砲システム販売契約が今月初めに完了した。またムン大統領は12月にオーストラリアの首都キャンベラを訪問した際、同じ大砲をオーストラリアに売却する7億ドル相当の契約に署名している。 韓国の武器輸出は2005年以来6倍以上に増加し、2021年には初めて輸入を上回った。政府は防衛産業を将来の成長の大きな源泉と見なしている。 米中間の不和や米国の同盟関係への不安から、韓国の安全保障における自給自足の重要性はますます高まっている。韓国はムン大統領の下、軍隊の近代化のために新兵器システムの取得と開発への支出を増やした。 12月、ムン大統領は韓国はその軍事力と増加する防衛輸出を誇りに思うべきだと述べた。 ソウル大学のシーン・ソンホ教授は、国産の軍事技術が向上するにつれて、軍事技術の輸出がより現実的で有利になったと述べている。多くの国産兵器システムは米国が製造するものと同等の品質を持つようになった。 韓国の兵器は依然として安価であり、新興国市場の顧客を惹きつけている。輸出の半分以上は、フィリピンやタイをはじめとするアジア諸国に販売されている。 韓国政府にとって別のメリットもある。防衛取引は、しばしば二国間安全保障協定や技術協力とセットになっており、外交政策の有効な手段となっている。 ==================== 解説 ムン・ジェイン大統領の「朝鮮戦争を終わらせる」熱意は、我々日本人がもつ「左派」のイメージと合致しますが、「世界に武器に輸出することを誇りに思うべきだ」との発言は、日本の左派が聞けば驚くでしょう。 また武器輸出を外交と結び付けるのも「平和主義・非武装中立」のイメージとはまったく違うでしょう。 レッテルを張って分かった気になってしまう落とし穴です。 (以下、仮登録をして本文をお読みください)

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