■■ 2022/02/14 ■■
兵頭正俊の優しさ出前
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エネルギーと日本の将来(その3)
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(引用続き)
だが原子力発電問題は、EUエネルギーの唯一の問題で
はない。現在のEUエネルギー計画のあらゆる局面が近
代的な産業経済を破壊するよう意図されており、ドイツ
のポツダム研究所のようなグリーン派シンクタンクに気
前良く資金供給する、その設計者連中はそれを知ってい
る。石炭とガスと原子力発電を置き換えるため、風力と
太陽光という、たった二つの本格的選択肢の導入では、
率直に言って、不可能だ」
(引用終わり)
2011年にメルケルは、こう宣言した。
1 17の原子力発電所を段階的に廃止し、再生可能資源
にする。
2 残っている3つの原発は2022年末までに停止する。
3 同時に2016年以来の、政府のグリーン・エネルギ
ー政策で、15.8ギガワットの石炭火力発電所が閉鎖さ
れた。太陽光と風力発電では、足りない分を、ドイツの
配電網は、「EUの近隣諸国フランスとチェコ共和国か
ら相当の電力を輸入しなければならないが、それらの多
くが原子力発電所のもの」。
4 ドイツは今日全ての工業国中で電力コストが最も高
い。
原発反対で足りなくなった電力を他国の原発から購入す
る。こんな深刻な問題を大真面目に語っているのだか
ら、笑ってはいけないのだが、フランスとチェコの担当
者同様、わたしも大笑いしてしまった。まるでギャグの
ようだ。
フランスは、ドイツの原子力発電反対の立場に対して、
EUで原子力発電の牽引役になる。フランスは、今後数
年で12基の原子炉を閉鎖する。こうなるとフランス、
ドイツ両国とも将来エネルギー不足になりかねない。
F・ウィリアム・エングダールは続けて書いていた。
「最適な日光が少ない国ドイツにとっては、風力が主な
選択肢だ。風力における一つの問題は、2021年の冬に
劇的に示されたように、風は常に吹くわけではなく、予
測不能なのだ。それは停電、あるいは原子力は強制的に
排除されたので、石炭や天然ガスなどの信頼できる予備
が必要なことを意味する。再生可能資源の進歩を得意げ
に言いたいドイツのような国では、風力発電は理論的容
量が誤解を招く恐れがあるほど過大評価されている。
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