━=━=━=━=━=━=━=━=
言いすぎか!!
弁護士北村晴男 本音を語る
━=━=━=━=━=━=━=━=
Vol.135
2022.2.15
■□■……………………………………
目次
……………………………………■□■
【1】 『何のためのルール変更か
それは合理的かつ普遍的な変更か』
【2】 『北村晴男の"素"』
【3】 『番組出演予定
イベント情報』
……………………………………………
「いつもと違う測り方」で
起こった失格騒動
高梨沙羅選手が北京オリンピックのジャンプ混合団体戦(2月7日)の1回目で103メートルの大ジャンプ。だが、その直後、スーツ規定違反によりまさかの失格。同選手はスキー日本代表チームの斉藤智治監督に「今までのワールドカップと測り方が違った。『もう一度、測り直してほしい』と言ったが、聞き入れてくれなかった」と伝えたと報じられた。測り方を変えるのはルール変更の一種とも言える。
高梨選手以外にもノーマルヒル銀メダリストのカタリナ・アルトハウス選手(ドイツ)や強豪ノルウェーの2選手、オーストリアの選手と、合わせて5人の有力選手が失格となった。
ノルウェーのシリエ・オップセット選手は「検査の担当者は、これまでとまったく違う方法で計測し、手続きも以前とは違った」と言い、ノルウェーのコーチも「この日のスーツの検査は本当におかしい。厳しすぎる」と怒りをあらわにしたという。
では、「いつもと違う測り方」というが、どう違っていたのか。
高梨選手は、「通常、太ももの測定はスパッツをはいたままだが、スパッツを脱がされ、腕も通常は体から30cmほど離した位置まで広げて検査を受けるが、万歳するように求められた」と話しているという。
ジャンプ競技では、スタート前に全選手の股下の長さをチェックし、ジャンプ後に無作為に選手を選び、他の部位を検査するという。
検査は、今でもメジャーによる手作業。測る際の力加減やスーツの伸縮度合い、「測る人」の判断によって、数字に誤差が出るだろう。
今回は、なぜ女子の、それも強豪国の選手だけが失格になったのか。男子選手に失格者はいなかった。直前に男性検査員から女性検査員に「チェックの甘さ」が指摘され、いつもより厳しくチェックされたという記事もある。
「抜き打ちの検査」で、しかも通常とは違った測定方法。スーツは伸縮性があるだろうに、まして個人差が出る手作業による測定。なんと曖昧なやり方なのか。こんな曖昧なことでジャンプ後に失格させる。メチャクチャだ。
準備不足は、日本チーム?
いつもと違う測り方をしたとすれば、それは選手側の予測可能性を害することになる。その場合は、事前に各国に周知しなければならない。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)