■■ 2022/02/16 ■■
兵頭正俊の優しさ出前
~3分でマスメディアとは違ったステージに招待します
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日本のナショナリズムとアメリカの錯誤(その3)
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何が協調を阻んだのか。
1 政治から保護主義そしてパラノイア志向まで、いか
なる政府にも単独では制御できない大きな流れも同様に
事態を深刻にした。
2 トランプ政権の対策上の矛盾と無能さがパンデミッ
クの犠牲者を増大させた。
3 米中という大国はアウトブレイクが誰の責任なのか
をめぐって言い争いを続けた。
4 新型コロナアウトブレイクの初期に、各国は、世界
保健機関(WHO)の助言に反して、アウトブレイクを
封じ込めるために協力するのではなく、慌ただしく旅行
規制をめぐらし、保護措置を導入した。日本もその一国
である。
5 科学的研究よりも国益が優先された。
6 「ワクチンの開発と流通」も、結局はグローバルヘ
ルス領域の格差を拡大させただけだった。
7 この「ワクチンアパルトヘイト」の結果は2021年1
月25日現在、世界で6810万のワクチンドーズ(用量)
が投与されたが、低所得諸国または低・中所得国で供給
されたワクチンはゼロだった。
8 WHOのテドロス・アダノム事務局長は、ワクチンの
アクセスギャップに言及して、「世界は壊滅的な道徳的
失敗の瀬戸際にある」と嘆いた。
9 COVID19に対して各国は、バラバラの、協調性の
ない、国中心の対応に終始し、2009年のH1N1パンデ
ミックや2014年のエボラ出血熱流行に対する国際的な
反応とはまったく異なる展開になった。世界のリーダー
としてのアメリカの衰退が著しく、また替わってリーダ
ーの役割を務めなければならない中国には、その力はな
かった。アメリカもダメ、中国もダメ、という現象はし
ばらく続きそうである。ここで日本が出て行ってもいい
のだが、愚かなことに例によってウクライナに1億ドル
の経済援助をするらしい。どうしてこうカネを配りたが
るのか。国民はカネがなくて生活苦にあえいでいる。
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