そろそろ「年前半の底」が近いかも知れません。
ただし、この「年前半の底」については、年前半だけの「底」にな
るかもしれません。
年半ば以降に、もう一回パウエルFRBがタカ派ポーズを強める
時期が訪れる可能性があります。その時は、もう一回「底」が更新
されそうです。
なぜならば、年半ばになっても、高インフレがなかなか収まらな
いならば、もう一度パウエルFRBが表向きだけでも「急速なタカ
派転換」をするかもしれないからです。
さて、「ウクライナを巡る地政学的リスクの高まり」は、「アメリカ
の長期金利の強力な下押し圧力」として作用してくれています。
さらに、3月13日には、「北京冬季オリンピック・パラリンピ
ック」が閉会します。
「北京冬季オリパラ」が閉会した後には、「中国の台湾への侵攻」
懸念が急浮上することでしょう。
目下のロシアと中国は急速に接近中。
中ソ両国は、協力して「東はウクライナ、西は台湾」という「遠く
離れた二つの地域」から板挟みのように「地政学的リスク」を高め
て、外交問題に弱い老いぼれのバイデン政権に揺さぶりをかける
つもりなのです。
いくらアメリカが軍事大国でも、こうなれば、バイデン政権内部
もてんてこ舞い、大混乱に陥ってしまうことでしょう。ますます
弱体化するバイデン政権・・・。
高インフレは収まらない、株高なのに期待していた再分配はない、
本年度予算も成立しない、中ソの挟み撃ちに遭って中ソにいびり
倒される、といった失態・混乱続きでは、アメリカ国内の分裂はま
すます深まり、アメリカの国力は急速に弱体化することでしょう。
2024年のトランプ大統領の大復活も起こり得るでしょう。
かくして、「地政学的リスクの高まり」は、「アメリカ長期金利の上
昇の強力な下押し圧力」として作用して、アメリカ株価の下押し
圧力となっても、アメリカ株式市場を「バブル崩壊」からは守って
くれることでしょう。
とは言え、北京オリパラ閉会後、中国が台湾海峡へなにがしか
の「有事」を開始すれば、日本株式市場も大幅調整を余儀なくされ
ることでしょう。
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