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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 112
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、スーパーの逆襲についてご紹介します。
以前、2021年第1四半期のスーパー各社の業績が大幅な減収減益となり、存続が危ぶまれる危険水域に入っているチェーンもあることをお伝えしました。しかし、2022年に入って、第1位の永輝と第2位のRTマートが、大胆な改革策を打ち出しています。
永輝は京東からCTOを招聘し、1000人規模の開発会社「永輝科技」を設立しました。つまり、基幹システムを外注ではなく、内製することにしたのです。新小売に対応するといっても、永輝には永輝なりのやり方がある。自分たちの業務スタイルに合った基幹システムは内製する以外にないという判断です。
RTマートは、「大潤発2.0」というまったく異なった店舗設計の店舗展開を始めました。新小売に向いた店舗設計となり、生鮮食料品の配達だけでなく、クリーニングやスペアキーの作成もスマホ注文により、ピックアップと配達をしてくれるというものです。
このような対応策がうまく行くかどうかはこれからのことなので、まだわかりません。しかし、驚くべきことはスピード感です。スーパーの危機が報じられてまだ1年も経っていません。以前から計画をしていたことを実行したとは言え、すでにYHDOSは店舗での試験運用に入っていますし、大潤発2.0は1号店が江蘇省無錫市に開店しました。
こういうスピード感が中国企業の強さになっています。
今回は、2つのスーパーがどのような工夫で逆襲をしようとしているのかをご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 112
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▼目次▼
アリババ新小売へのスーパーの逆襲が始まった。YHDOSと大潤発2.0
小米物語その31
アリババ物語その31
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