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高野孟のTHE JOURNAL Vol.537 2022.2.21
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INFO》
高野孟の体調についてのご報告 &
編集部体制変更による刊行継続のお知らせ
【2】《INSIDER+ No.1》
岸田首相が目論む「敵基地攻撃能力」と「日米宇宙防衛
戦略」を結ぶ点と線──国会を素通りして進む準備
【3】《BOOKREVIEW No.1》
人はなぜ、ウソの歴史を信じるのか?
青森発のフェイクニュースと戦った地方紙記者の記録
──『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』
■■ INSIDER+ No.1 2022/02/21 ■■■■■■■■
岸田首相が目論む「敵基地攻撃能力」と「日米宇宙防衛
戦略」を結ぶ点と線──国会を素通りして進む準備
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岸田首相が「敵基地攻撃能力」の名称変更を考えてい
る。表向きは「北朝鮮などのミサイルが、移動式発射台
や車両移動、潜水艦など発射手段が多様化していて、
『敵基地』が限定できない」という理由。しかし、軍事
用語では基地が「地上」だけを指すことはない。
これは野党の攻撃をかわし、さらに言えば米国との防
衛連携を隠す方便。これまでも「航空母艦」を「多用途
運用護衛艦」と言い換え、「武器輸出」を「防衛装備移
転」とごまかしてきた。今年末に改訂する「国家安全保
障戦略」には「打撃力」あるいは「抑止力」に改称して
「専守防衛」のカテゴリーに入れる予定だ。
今後、「敵基地攻撃能力」は国会論戦のテーマになる
が、もう一つ、国会論戦には浮上していない「防衛問
題」が潜行している。宇宙空間での日米防衛戦略だ。
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