2022/02/21 ■■
兵頭正俊の優しさ出前
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ウクライナとロシアの現実(その3)
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1 「大陸国家(永遠のローマ)」国家原則、全体的一
致、理念、そして(個人よりも)公共性を重視する
例・ロシア
2 「海洋文明国(永遠のカルタゴ)」個人主義、貿
易、物質主義を基盤とする 例・アメリカ
3 ドゥーギンのイデオロギーは反欧米・反リベラルで
あり、全体主義、社会的伝統を重視する。
4 そのナショナリズムはスラブ主義的ではなく、むし
ろ、ユーラシアの民族を一つに束ねてとらえている。し
かし、ドゥーギンは地理的なユーラシアを、かつてのユ
ーラシア主義の思想家たち以上に広くとらえていた。ド
ゥーギンは、ユーラシア国家は「すべての旧ソビエト諸
国、社会主義圏だけでなく、EU加盟国のすべてを保護
国として内包する」と描写している。さらに「東は満
州、河南省新郷、チベット、モンゴルを内包し、そこか
ら南西へと向かい、最終的にはインド洋に至る地域がユ
ーラシア国家を構成する」。ものすごく広範な範囲であ
る。
5 ドゥーギンは「敵はアメリカだ」と考えている。そ
れではドゥーギンの考えるアメリカとはどういった存在
なのか。「アメリカはキメラのような怪物であり、神聖
な国家的伝統も文化的遺産ももっていない無機的で透明
な文化国家で、他の大陸に反民族的・反伝統的な秩序の
ないバビロン的なモデルを受け入れるように求めてい
る」
6 もう一つの重要な違いはナチズムやナチスドイツへ
の態度だろう。第2次世界大戦の前段階から、伝統的な
ユーラシア主義者たちは、ファシズムと人種差別的な反
ユダヤ主義に反対していた。ドゥーギンは、保守主義の
原則を大切にしている点でイスラエル国家を称賛しつつ
も、シオニズムとナチズムの関連に触れた部分では、ユ
ダヤ人が国家をもてたのはホロコーストのおかげだと指
摘している。
7 さらに彼は、ユダヤ人を良いユダヤ人と悪いユダヤ
人に分けている。良いユダヤ人とはオーソドックス(正
統派)のユダヤ人で、悪いユダヤ人は国外に住み、相手
国に同化しようとしているユダヤ人だ。これは少し在日
の在りように似ている。在日の方が遙かにあくどいが。
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