久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽 」
毎月第1-4 火曜日発行 vol.75 2022/02/22 発 行
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5.久米のイチオシ
ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み
2022年2月のメルマガバナーは、こんな感じ。
今まで何の説明も無しでごめんなさい。これは、私が先日ギンザグラフィックギャラリーで見て面白かったソール・スタインバーグさんのイラストなのです。
公式サイトによれば「アメリカでもっとも愛された芸術家の一人、ソール・スタインバーグ(1914―1999)の逝去から22年。スタインバーグの名前は日本でもおなじみですが、今もっとも再発見、再評価を必要としている芸術家です」とありますが、私はスタインバーグさんのことを知りませんでした。銀座鳥ぎんで釜めしを食べた後、ギンザグラフィックギャラリーの前を通ったら、ポスターと面白そうな展覧会名「シニカルな現実世界の変換の試み」に吸い寄せられて入ってしまったのです。ここの展覧会はいつもハズレが無いし、無料ですからね。
中に入ったら、こんなカワイイひと筆書きのようなイラストが私を出迎えてくれました。これは面白そう。なんだか期待できます。
まず私が惹かれたのは、こんなイラスト。さて何を描いたと思います?
タイトルは「地下鉄」。そう吊革につかまっている人たちを描いたのです。みんなおんなじような無表情な顔をしているのが、面白いようなコワいような。
スタインバーグさんは、もともとイタリアで建築を学んだのですが、ユダヤ人だったため第二次大戦当時のファシスト政権に学位をはく奪され、アメリカへと脱出します。そして、ニューヨーカーという著名な雑誌の表紙をユーモアと批判精神たっぷりに描き続けて有名になります。この地下鉄も表紙に描かれた一枚。
ニューヨーカーの表紙の中でも最も有名な作品は、この9番街からの眺めという作品。
味がありますよね。そしてハドソン川を超えて、ニューヨーク以外のアメリカは太平洋まで荒野?なんてデフォルメにもほどがあります。でも、、、ニューヨークに行きたくなりますね。
会場は、私が好きな作品だらけだったので、ぜひ銀ブラ(死語)ついでに見に行ってほしいのですが、ちょっとだけチラ見せいたしましょう。
どうです?あなたの目の前にいる人は、本当のニンゲンですか?中に、ウサギだかなんだかわからない動物が入っていませんか?
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