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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第465号2022.2.15配信分
●ルロワ副社長(当時)の役員報酬は14億5100万円
下世話な話をする。日本一の超優良企業の誉れ高い製造業の盟主
トヨタ自動車の豊田章男第11代社長の年収は4億4200万円だった。
2021年3月期の有価証券報告書で明らかにされた公然の事実である。
世界一の自動車メーカーなる表現が当たり前となった超優良企業
の経営トップが「たったこれだけ?」言っては何だが実感だろう。
ここに一つの事実がある。創業家嫡男の現社長の3倍以上の年俸を
得ていた存在がある。
ディディエ・ルロワ副社長(当時)。ルノー出身のフランス人で、
かつてはC.ゴーン氏の部下だった。ルノーからTMMF(トヨタモー
ターマニュファクチャリングフランス)に転職する際、反対する周
囲を押し切ってヘッドハンティングに乗った。日産NRPの前年に
あたる1998年のことだ。
TMMFは、翌1999年に発表されるヴィッツ(欧州名ヤリス)の
欧州現地生産拠点。すでに四半世紀近い実績を挙げている欧州市場
の橋頭堡であり、バックキャストの視点で見るとその重要性が理解
できる。そこで実績を積み上げ、2010年TME(トヨタモーターヨ
ーロッパ)取締役社長、2015年にはトヨタ初の外国人取締役副社長
に就任している。そのルロワ氏が2018、2019年と2年連続で10億円
超の役員報酬を得ていた。
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