第682回　２０２２年に日本は大丈夫か？日本国債の危機　前半、「プレヤーレン」の不気味な警告

…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第682回　２０２２年に日本は大丈夫か？日本国債の危機　前半、「プレヤーレン」の不気味な警告 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事の要約 今回のメインテーマは日本についてだ。２回に分ける。今回が前半だ。 ロシアはウクライナの軍事施設を標的にミサイル攻撃を開始した。これが規模の大きいい戦争になるのかどうか、ロシアの次の一手を固唾を飲んで待っている状況だ。すでにアメリカとドイツなどの西側の主要国は経済制裁を発動しており、これが引き金となり、ダウを始めとした主要国の株式相場は大きく下落している。ロシアによる攻撃が始まったことから、最大限の厳しい経済制裁が課せられることになる。この影響で相場は暴落する可能性がある。 しかし、株式相場の暴落よりもさらに深刻なのが、非鉄金属などの原材料、食料、そしてエネルギー価格の急騰だ。ロシアは報復制裁としてヨーロッパへの天然ガスの供給を制限するとしているので、天然ガスの価格はこれから著しく急騰することだろう。 いま各国は４０年来のインフレに見舞われている。そのような状況で天然ガスなどのエネルギー価格が急騰するのだ。これは各国のインフレをさらに悪化させ、経済の停滞を招くおそれがある。 こうした状況に対処するため、各国の中央銀行は利上げに踏み切っている。日本のインフレはまだ起きていないが、これからの状況次第では日本も利上げに踏み切らざるを得なくなる可能性だってある。しかしこれは、日銀の債務超過を引き起こし、国債の買い取りができなくなる状況に陥るかもしれない。筆者は外資系シンクタンクの調査員から、２０２２年は日本の財政が危機に陥るとの警告を受けていたが、これがスイッチになるのだろうか？ 最後に、前回に続き「プレヤーレン」の不気味な警告を紹介する。いまのウクライナ危機はこの状況の前提になるのかもしれない。 今回はこのような内容を詳しく解説する。 ▼これから始まるかもしれない日本の危機 それでは早速今回のメインテーマを書く。もしかしたらこれから本格化するかもしれない日本の危機についてだ。 いよいよロシアによる精密誘導ミサイルの攻撃が始まったようだ。 ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、ロシアがウクライナへの本格的な侵攻を開始し、武器による攻撃で都市を狙っていると述べた。 だがロシア国防省は、ロシア軍はウクライナの都市に砲撃や空爆を行っておらず、軍事インフラを精密誘導兵器で攻撃していると。 キエフ、ハリコフ、オデッサなどのウクライナの都市では爆発音が聞こえた。「インタファクス・ウクライナ」は、全国の軍事施設へのロケット攻撃や、キエフのボリスピル空港から避難するスタッフや乗客の様子を伝えた。 他方、ロシアのプーチン大統領は、現地時間の午前６時前にテレビで緊急演説を行い、ウクライナでの軍事作戦を発表した。同大統領は、ロシアの行動を妨害しようとすれば、「見たこともないような結果 」になると他国に警告した。 米バイデン大統領、国連のグテーレス事務総長、NATOのストルテンベルグ議長をはじめとする国際的な指導者たちは、この攻撃を即座に非難した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、現地時間木曜日の早朝にビデオ演説を行い、ロシア人に 「ヨーロッパでの大きな戦争」を支持しないよう訴えた。 EUは水曜日、ロシアのショイグ国防相と軍の責任者に対する制裁措置を発動した。これは、ロシアがウクライナの２つの分離独立地域を独立と認めたことを受けた措置の一環だ。 ●ロシア側の認識 一方、ロシアのプーチン大統領は、テレビの特別番組で、「出来事の全体的な流れと入ってくる情報の分析から、ロシアとこれらの勢力（過激派）の衝突は避けられないことが分かるとし、ウクライナ軍に犯罪者の命令に従わず武器を放棄するよう要請した。 「タス通信」などのロシアメディアは次のように伝えている プーチン大統領は「ロシアは３０年間、対等で不可分な安全保障を確保するためにNATOと交渉しようとしてきたが、それに対して冷笑的なごまかしや恐喝を受けてきた」と強調した。ロシアは、粘り強く、忍耐強く交渉してきたことはよく知られているとしながらも、「我々の提案に対しては、常に冷笑的なごまかしや嘘、あるいは圧力や脅迫の試みに直面してきた」と述べた。