ロシアがウクライナに侵攻し、今、世界中に激震が走っています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、「第2次世界大戦のナチス・ドイツによる侵略に匹敵する」と批判していますが、必ずしも大袈裟な指摘とは言い得ぬものです。
第二次世界大戦以降、アフガニスタン侵攻やユーゴスラビア紛争はじめ、世界中で様々な戦争が繰り広げられましたが、今回のウクライナ侵攻は、ナチス・ドイツのポーランド侵攻に次ぐ規模と世界史的意義を持つものと位置づけ得るものです。
これからどうなるか、まだまだ予断を許さぬところではありますが、今回のプーチンによるウクライナ侵攻は、現在時点だけでも既に、我が国がこの厳しい世界情勢の中で生き抜いていく上で、とりわけ、「中国の尖閣侵攻」を回避する上で極めて重要となる、以下の7つの示唆を浮き彫りにするものでした。
【1】米国は、軍事大国・核保有国との軍事衝突に、心底怯え、避けたいと考えている。
【2】ウクライナを血を流してまで守りたいと思っている国は、ウクライナしかない。
【3】ウクライナの国防の気風は、日本と比較にならぬ程に高い。
【4】圧倒的軍事格差があってもウクライナ人の抵抗の水準によって戦後の政治状況に雲泥の差が出る。
【5】ロシアの様な大国は、安全保障上、地政学的に絶対譲れない「レッドライン」があり、それを超えると戦争になり得る。
【6】核保有は、外交・戦争において巨大な力を発揮する。
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