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第205回 ロシア軍のウクライナ侵攻で暗号通貨になにが起こるのか?分散型フードデリバリー その2

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第205回 ロシア軍のウクライナ侵攻で暗号通貨になにが起こるのか?分散型フードデリバリー その2 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 ロシアによるウクライナへの侵攻が始まった。ビットコインを中心とした暗号通貨の相場に影響が出ている。まずはこれを詳しく解説する。次に、ビットコインを巡る先週から今週の全体的なトレンドを紹介する。最後に、今回のメインテーマとして、「分散型フードデリバリー」のその2を紹介する。この分野で注目されているプロジェクトだ。 ▼ロシア軍のウクライナ侵攻の開始 だれも予想していなかったことが起こった。ロシア軍のウクライナへの軍事侵攻の開始である。すでに昨年の11月前後からロシア軍はウクライナ国境やベラルーシ、また南部のクリミアで大規模な軍事演習を実施していたが、これはロシアがアメリカやNATOとの交渉を有利に進めるための脅しであり、だれもウクライナへの軍事侵攻が実際に起こるとは予想していなかった。 侵攻後、アメリカとEU諸国を中心にロシアに対する厳しい経済制裁が発動された。そのなかでももっとも厳しいものは、おもにドルベースの国際決済に使われる銀行間送金システムの「SWIFT」からロシアの金融機関を排除することである。これは、イラン、北朝鮮、そしてベネズエラに適用されている処置だ。 資源大国であるロシアのような大国の「SWIFT」排除は、前例がない。ロシアは世界第3位の産油国であり、またヨーロッパの40%を越える天然ガスを供給する国でもある。そうしたロシアの排除は、エネルギー価格の高騰に苦しんでいるEU諸国を直撃することになるので、株式などの相場が大幅に下落することが予想された。 しかしながら28日には、ニューヨークダウやハイテク株中心のナスダックなどの相場は逆に上昇した。この理由はおもに2つあると見られてる。ひとつは、「FRB」を始め主要各国の中央銀行が計画した利上げが先送りされる可能性が高いと見られたこと、次にロシアの銀行の「SWIFT」からの排除は全面的なものではなく、ヨーロッパへの経済的な影響が小さいと思われる銀行に限定されたことなどが上げられる。これらは、市場の安心感につながった。 ●ビットコインを中心とした暗号通貨は下落 しかしながら、ビットコインなどの暗号通貨の相場は下落した。最近ビットコインは、デジタルゴールドではなく、ナスダックの株価と連動したハイテク株に近い資産だとの認識が一般的になっていた。しかし今回、ナスダックはかなり上昇しているものの、ビットコインは下落している。 450万円台の後半で取引されていたビットコインの相場は、430万円台まで下落した。この水準の相場はしばらく続くとの観測が多い。 ●ウクライナとビットコイン そのような状況になっているのも、ウクライナとビットコインの独自な関係があるからだ。実はウクライナでは、すでに不換紙幣よりも暗号通貨の方が多く取引されているのだ。ウクライナでは、ビットコインのような暗号通貨を合法化する法案を可決し、デジタル資産の規制と管理のための枠組みを準備した。

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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