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【死んでも書きたい話】 停戦中にも攻撃するのは常套手段

安田純平の死んでも書きたい話
ロシア軍によるウクライナへの侵攻が続いています。第二の都市ハリコフへの無差別砲撃が行なわれている、という動画がSNSに流れています。 ロシア軍やそれを後ろ盾とするシリア軍はシリアで無差別攻撃をしてきたし、停戦してもそれは部隊の移動の時間稼ぎでしかなく、準備が整えば停戦など無視して攻撃を再開させていました。ロシア軍が同じことをしても私は驚きません。 シリアでは、空爆から逃れて地下室に逃げる人々を狙って塩素ガス攻撃がたびたび行なわれました。塩素は比重が重いので下にたまるため、地下室に流れ込んで窒息させます。ロシアが民族的に近いウクライナでそこまでやるか分かりませんが、民間人の犠牲者が出ても「空爆で死んだのはウクライナ人のふりをした外国人テロリスト」などと言うシリアで流れたような陰謀論がこれから出てくると予想します。 すでに話題になっていますが、SNSにはさまざまな偽情報、フェイクが流れてきます。ロシアなどは組織的にそれを行っていて、ウクライナは2014年ころからその標的となってきました。そこまで手の混んだものではなくても、双方からそうした偽情報が押し寄せてきます。かといって飲み込まれて思考停止になってしまってはいけないと思っています。それこそが偽情報を流す者の狙いです。何かの情報源をただ信じるのではなく、何かの情報に接したときには別の情報源にもあたってみる、といった基本動作を心がけるしかありません。

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  • ジャーナリスト安田純平が現場で見たり聞いたりした話を書いていきます。まずは、シリアで人質にされていた3年4カ月間やその後のことを、獄中でしたためた日記などをもとに綴っていきます。
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