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中露の未来 (その3)

兵頭正俊の優しさ出前
  • 2022/03/09
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■■ 2022/03/09 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ~3分でマスメディアとは違ったステージに招待します ~ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け発行人 :兵頭正俊登録解除 はここから http://bit.ly/AvYMkY  ━━━━━━━━━━  中露の未来 (その3) ━━━━━━━━━━ 日本にとってクアッド(米日豪印)はアールセップを排 除しないのだ。 「最も影響力のあるプラットフォームであるWeCha tにおいて、中国メディアのあるシニアエディターは次 のように述べている。「ロシアを侵略へ向かわせたの が、結局はアメリカである以上、中国はロシアの立場へ の理解を示し、一定の支持を表明すべきだ。しかし、公 然とロシアを支持して欧米諸国を挑発すべきではな い」」。 イアン・ジョンソンとキャシー・ファンの二人は続けて 書いていた。 「<経済制裁は相殺される?> 中国が直ちにロシアに援助を申し出ることはないだろう が、欧米諸国に輸出できなくなった天然ガスやその他の 資源の長期的なバイヤーになることは十分に想定でき る。最近中国はロシアの穀物輸入規制を緩和すると発表 したが、これはかねて検討されてきた事案だ。 ただし、全般的に資源輸出の流れを短期間で変えるのは 難しい。例えば、パイプラインの建設には何年もかかる ために、中国が突然、制裁対象の資源、例えばノルドス トリーム2パイプラインで運ばれるはずだった天然ガス を購入するのは無理がある。しかし、今後数年間は、中 国がロシアの資源をとやかく言わずに購入して、対ロシ ア制裁を相殺することになるのかもしれない」 (引用終わり) 中国が、ロシアの天然ガスを購入することは確実であ り、相当に長く続くだろう。ノルドストリーム2パイプ ラインは、政治的軍事的意味があり、アメリカは大失敗 をやらかしている。ノルドストリーム2は単にパイプラ インではない。露独関係を経済的文化的に結びつけ、ド イツはいずれアメリカから遠ざかる。ロシアが敵でなく なったことからNATOの存在理由もなくなる。さらに高 価な米国製兵器購入の必要性もなくなる。これは他の NATO諸国も同じであり、ロシアの防波堤になっていた アメリカの存在理由はなくなる。アメリカにとっては身 の毛がよだつ未来を導くパイプラインなのだ。 ふたりは続けて書いている。 「<米中協調の可能性は> 理想的な世界なら、アメリカは中国とのハイレベルな対 話を再開できるかもしれない。この場合、アメリカは中 国に、ロシアのような資源独裁国家と付き合うのではな く、世界のリーダーとして先進国と関わり、競争するこ とが自らの未来であることを伝えることができる。 しかし、そうなる見込みはあまりない。最近の展開によ って、ワシントンと北京の関係はあまりに緊張してい る。ウクライナの自治を守ろうとする国々がある一方 で、北京は思いつくままに対米批判を繰り返すという現 状が続くのだろう」 (引用終わり) 中国には一極覇権の先輩アメリカにあれこれと指導を仰 ぐ気はないようだ。 アメリカにも後輩に世界のリーダーを託す気はない。逆 に、まだまだリーダーとしてやれると思っている。しか もアメリカのリーダーを支持する同盟国も多い。日本や EUなどの諸国はそうであろう。中国の新リーダーを歓 迎する諸国はアフリカなどの発展途上国の一部だろう。 最近のウクライナの展開によって、「ワシントンと北京 の関係はあまりに緊張している。ウクライナの自治を守 ろうとする国々がある一方で、北京は思いつくままに対 米批判を繰り返すという現状が続く」とふたりの執筆者 は懸念を示しているが、わたしはこれでいいのだと思っ ている。アメリカもあまりにも外国とはアメリカの子分 だと思わないことだ。日本などずいぶんと我慢してい る。

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