メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

下落相場でも儲かる1000万円の最適投資法/超インフレ時代の資産防衛術

花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 花輪陽子のシンガポール富裕層が教えるお金持ちになる方法 /第65号/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■下落相場でも儲かる1000万円の最適投資法/超インフレ時代の資産防衛術 こんにちは。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。 「何も起こらない数十年があり、数十年分の出来事が起きる週がある(There are decades where nothing happens; and there are weeks where decades happen)」 ロシアの革命家のウラジーミル・イリイチ・レーニンの言葉を借りると、今まさに世界はそのような週に突入しているのかもしれません。 ウクライナ情勢が日を追うごとに悪化しており、米の禁輸措置で原油先物価格は一時1バレル130ドル目前に。OPEC加盟国による増産の思惑が浮上し、その後価格は一旦落ち着いたものの供給不安が長引けば不安定な相場になりそうです。金の先物価格は1トロイオンス2000ドルを突破し、一時2077ドルまで上昇しました。 ウォール街の投資銀行は、供給の混乱の可能性を予測して、原油価格の予測を引き上げました。ロシアの海上原油と製品が大幅に混乱する可能性が高まっており、価格が1バレル150ドルを超える可能性があると述べています。 https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-02-28/oil-steadies-as-u-s-mulls-spr-release-to-quell-russia-concerns また、JPモルガンは年末までに原油価格が185ドルまで上昇する可能性があると予測しています。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL077JO0X00C22A3000000/ 原油高はインフレ圧力に拍車をかける形になりそうです。日本でもガソリン代、光熱費、調味料、食品など様々な物の値段がジリジリと上昇し続けています。 政府はガソリン補助金を上限25円への引き上げを固めていますが、原油価格が185ドルまで上昇すれば焼け石に水になるかもしれません。 現在、レギュラーガソリン価格の全国平均は167.3円ですが、ここから原油価格が1.3倍上がれば、ガソリン価格も200円前後に上昇してもおかしくありません。すでにこの5年間の標準的な高値であった140円代から1.2倍になっています。これ以上、原油価格が上昇すれば、補助金だけでは不足します。 給料が上がらない中、有事の円高にもならない中、原油価格等物価の上昇分だけジリジリと貧しくなることを余儀なくされるのでしょうか。後半に物価高(支出増)を家計がヘッジする方法をお伝えします。 また、原油価格の急激な上昇は世界経済や日本経済の成長率を押し下げます。日本のエネルギー自給率は11.8%と低く、輸入に依存しているからです。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB070KQ0X00C22A3000000/ 原油高や円安が影響し、輸入が前年同月比39.6%増の8兆5231億円となり、3カ月連続で過去最高を更新しました。 1月の貿易赤字、2兆円超 https://nordot.app/866841739296342016 2021年のようなS&P500が上昇一辺倒で素人が楽に勝てる相場ではなくなりそうです。しかし、素人が「もう投資なんてコリゴリだ」と相場から退出する時こそ、投資を始めるべきだとジム・ロジャーズ氏はよく言います。 今回は未曾有の危機が続く中、どのように資産を防衛していけばよいのかを考察していきます。 ■Q:資産1000万円を最適に投資する方法 匿名で「資産1000万円を最適に投資する方法は?」というご質問をいただきましたので回答させていただきます。ウェビナー、メール、SNSなどから匿名でいただいている質問もこちらで回答させていただきます。 世界三大投資家のウォーレン・バフェットは「10%の現金で米国短期債を買い、残る90%の現金でS&P500に連動する非常に低コストのインデックスファンドを買う」のが良いと言っています。 https://info.monex.co.jp/news/2019/20190711_01.html 全世界株式インデックス(50%)、 外債ファンドなどの債券(30%)、 商品(コモディティ)、不動産(REIT)、オルタナティブ(20%)に 分散をして、長期投資をする。 年齢やリスク許容度によっては株式と債券等の配分を反対にしてもよいと思います。 株、債券、商品は異なる値動きをします。特にインフレがひどい時代には商品をポートフォリオに加えておくことが株式の下落リスクのヘッジとして非常に有効です。債券に関しては注意が必要なので終盤で説明します。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 990円 / 月(税込)
  • 毎月 第2金曜日・第4金曜日