「背番号が消えてゆくヤンキース、消えない在阪球団」
アメリカのMLBは、ようやく選手会とオーナー側の交渉が妥結して、今
季のプレーが見られることになりました。
簡単に内容を確認しておきますと、
「ダブルヘッダーの7イニング制度は廃止」
「延長戦の無死二塁タイブレークも廃止」
「ポストシーズンは12チーム参加(2020年のシステムに近い)」
「ワンゲーム・プレーオフ廃止」
「NLもDH採用。全MLBで、大谷以外の投手は打席に立たないことに」
「ベースのワイド化、内野シフト禁止、投球時間制限は今季は実施せず」
というルールで、各チームの公式戦がフル162試合で行われます。ロッ
クアウト終了に伴い、契約関係の動きも急となりました。菊池雄星投手はト
ロントに移籍、ヤンキースでは個人的に期待していたウシェラがサンチェス
と一緒に放出となりました。
そのヤンキースですが、今回、新しい永久欠番が発表されました。20世
紀末の「ダイナスティ」と言われたジョー・トーレ時代に活躍したポール・
オニール元外野手の「21」が選定されたのです。アメリカでは、永久欠番
のことは「番号の引退」という表現がされます。その欠番ですが、これでヤ
ンキーズの場合は、
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、16、20、21、
23、32、37、42、44、46、49、51」
ということで、「どんどん番号がなくなって」しまうという現象が起きて
います。現時点では、1桁は全部が欠番。そして10番台で使用可能なのは
「11、12、13、14、17、18、19」だけという状況です。
まあ客観的に見れば困った状況かもしれませんが、ヤンキースのファン心
理としては、「別にジャッジ選手が99番でスーパースターになったんだか
ら良いじゃないか」という感覚があります。つまり、将来的に殿堂入りレベ
ルのビッグな選手が出てきたとして、97とか、118といった番号を付け
ていても、むしろその選手の人気に引っ張られて「大きな番号でもカッコよ
く見える」だろうというわけです。
それよりも、歴史に残る選手は欠番にして、本当に歴史に残してしまおう
というのが、ヤンキースのファン心理であり、球団はその辺を心得ているの
だと思います。
これと対極なのが、日本の在阪球団のケースです。これがヒドいのです。
「阪神タイガース」・・・藤村の10、村山の11、吉田の23
「オリックス・バファローズ」・・・なし
阪神の31、オリックスの1、7、11、17、51とかを欠番にしない
というのは、野球というスポーツをナメているとしか言いようがないと思い
ます。
ファンの皆さんの中には、実は色々な経緯があってということで理解され
ている方もあるのかもしれませんが、私には信じられません。(続く)
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