1. メイン「銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ」
ついに本メルマガも第100号となりました!
当初1万文字超で始めましたが書いてる方も読んでる方も疲れるということで笑、最近は5000文字前後かな。100号を総文字数にするとざっと70万文字〜くらいでしょうか。
いわゆる長編小説が12万文字〜ということなのでこの4年間で6冊書いたことに。売れっ子作家かよ笑
初期からメルマガをとってくださっている方はお気づきかと思いますが、始めた頃はどちらかというと自分の過去の振り返り(まさにこのメルマガのタイトル通りに)であり、ノンフィクションの私小説を書いている感覚でした。
確かに僕のキャリアは自分で振り返っても数奇であり(苦笑)、物語としてはちょっとだけ面白いかもと。
でもそんな昔話もネタ切れ気味で笑、最近は「いま考えていること、想っていること」を捻り出しています。
ご想像に難くなくなく、その作業の方が遥かにハードで、最近のメルマガは締め切りに追われるコラムニストのごとく七転八倒…笑
でも、当初の1万文字より最近の5000文字の方が、自分で読み返してみても気持ちが引き締まるというか。。。
ぜひ皆さんもお手隙のときに読み返してみてください!
さて、それでは第100号、いきなりメインコラムでいってみましょう!
『継続は自身を映す鏡なり』
占いによると「創造と破壊」を繰り返す高岳です。
この占い、誰にしてもらったかというと今をときめく「しいたけ占い」のしいたけ. さん。
ちょうど10年ほど前のこと、知人の紹介でお会いして、完全なパーソナルで占って戴くことに。
普段からあまり占い等を信じないタチでその時も半信半疑だったのですが、結果はゾクゾクするくらい当たっていました。
例えば、当時着任して間もない外資系の会社の社長を、とても近い将来やめてこれまでとは全く違うことを始める、と。
1年半のち、僕はウルトラチョップを始めるわけですが、その頃はまさに夢にも思っていませんでした。
さらに振り返れば、転職多き我が社会人ライフ。
確かにマックスファクター(P&G)やライブドアの時のように「創造」にチャレンジした機会は多いかも。
一方で、何かを成し遂げたら(少なくともそう実感できたら)サクッとその場を離れる。自分の中での「破壊」ですね。
しいたけ.さん曰く、「人生を壮大な実験と考えている」とのこと、まさに肚落ちです。
ここまで書いて、今回のコラムのタイトルにある「継続」と一見して正反対ですよね笑
でも「継続」ってどういうことなのでしょう?
同じことを続けること?
例えば、ずっと同じ会社にいればそれは継続?
僕は違うと思っています。
「継続」とは「それまで行ってきたこと」を続けること。即ち、行い=アクションを続けることかと。
先ほどの例えで言えば、同じ会社ということ自体が「継続」なのではなく、同じ会社に「いること」を続けることが「継続」だと。
そう考えると転職を続けることもまた「継続」というわけです。
そんなこと言い出したら何でも継続じゃん!となりそうです。
はい、誰だって何かを継続しています。
そしてその「継続」がその人をつくっています。
転職を続けている人が採用面接に来たとしましょう。
その人は高い確率でまた転職します。
だって転職を「継続」してきているのですから。
もう少し深掘りして、転職の背景に「チャレンジする」ということの継続があるならば、チャレンジを与えることで転職をある程度おさえることができるかもしれません。
一方で、転職=「辛いことから逃げる」ということを継続している人は採用は避けたほうがよいのは自明ですよね。
自分自身を省みて、どんな行い=アクションを「継続」していますか?あるいは、してしまっていますか?
僕ならばキャリアにおいて「創造と破壊」を継続しているというのはその通りかと思います。
港区おじさんとばかりに、夜の場に繰り出して、楽しく過ごすこと。そして時に寝てしまったり記憶を飛ばしてしまったり、夜中に女性に電話してめちゃくちゃ怒られたり(反省してます…)
こういうことの「継続」が僕自身をつくり、また周りから見たタカオカフミノリをつくっていく。
それは必ずしもポジティブなことばかりでなく、ネガティブなことも含めて。
「継続は力なり」という言葉があります。
それはその通りの素晴らしい言葉だと思うのですが、一方でそれは継続のポジティブな面だけを捉えているようにも思われます。
「継続」していること、特に自分でも気づかないうちに「継続」していることの中にはネガティブなこともありうることを十分に自覚すべきかと。
おじさんになると昔話(自慢話)をしちゃう人、いますよね笑
それを「継続」している人は必然的にお呼びがかからなくなっていく。でも自分ではその「継続」を自覚していないから直しようもない、みたいな。コワいなぁ苦笑。
そう考えると、「継続は自分を映す鏡なり」とした方がしっくりきます。
ここまで書くと「あれ、それってブランドの話に似てないかな」と気付く人もいるかもしれません。
メルマガの2018年6月12日号で『ブランドって何?』という内容を記して 以来、何度かブランドやブランディングについて話してきました。
『ブランド』=商品やサービスを提供する側が守っていきたい約束
『ブランディング』=その約束を守り続けて、相手にも「約束を守る人」だと思ってもらえるようになること
エルメスと聞いて「高品質でファッショナブル」と思い浮かべる人が多いとすれば、それは実際にエルメスが「高品質」「ファッショナブル」という約束を守り続けてきたことで消費者の心に根付いたからです。
一方で「値段が高い(高過ぎる)」というイメージを持つ人もいると思われ、それは必ずしもポジティブには働かないかも。でもそれもエルメスの長きにわたるアクションの結果です。
「継続」と「ブランド/ブランディング」はとても似ています。
少し違いがあるとすれば、「ブランド/ブランディング」が意識的な(企業でいえば戦略的な)約束ごとであるのに対して、「継続」はもっと根本的なその人の在り方の結露であること。
なので「継続」には自分でも気付かないことがあるんですよね。
僕が一緒にいて良いなぁ、楽しいなぁと思う人は、「ブランディング」がうまい人じゃなくてその人の「継続」が好きな人です。
これってわかってもらえるんじゃないかと。
逆に言うとその人が何を「継続」しているのかは少なくとも何度かお会いしないとわかりません。
そう考えると何度か会うことになるという縁も大切ですよね。
恋愛なんていうのはその典型かもしれませんね。
もちろん瞬時に相手の「継続」していることを感じとって好きになる一目惚れもあるのかもですが笑
採用の面接なんてまるで真逆ですよね。
多くの場合、一回のやり取りで採否を決めなきゃいけない!
だからこそ採用面接では、当人の主張する所謂「セルフブランディング」より、その人が何を継続してきたかを探るのに腐心しなければならない。
僕が必ず聞く質問は…
ってこれだけでも長くなりそうなのでまた別の機会に笑
あなたは何を「継続」していますか?
気づかないうちに「継続」していることはないですか?
それをこれからも「継続」していきたいですか?
これらを自分に問いかけることは、自分自身の在り方を考えたり見直したりするのに役に立つんじゃないかなと。
僕自身は引き続き「今を生きる」ことを「継続」していきたいと強く願い、そう行動していこうと誓っています。
もちろんその「継続」のなかにはこのメルマガを記していくことも。
これまでの100回も、これからのxx回も、よろしくお願いいたします!
【編集後記】
皆さま、第100回のメルマガはいかがだったでしょう?
まぐまぐ社長の松田さんから「第100回は継続をテーマに」と示唆を戴いて書いてみたのですが、いざ記してみると自分でも気づきがとても多い内容になりました。
同じことがなかなか続かず「継続は苦手」だと思っていた頃があります。
でも「続けない」ことを「続けている」自分に気づいてからは、なぜそうなるんだろうと自分自身に疑問というか興味が湧き。
しいたけ.さんから「創造と破壊」と指摘されたのはそんな折であり、「人生を壮大な実験」として楽しんでいるのは今も変わらずです。
最近は、その実験の結果が少しでも社会や誰かの役に立てば良いなぁと、青臭くも真剣に想っていたりします。
一方で僕の中にあるネガティブな「継続」にも気付き、ちゃんと向き合わなきゃとも。
明日死ぬかもしれないから、今日を懸命に生きる。
懸命に生きてみたら明日が今日になってまた懸命に生きる。
そんな「継続」が我が人生でありますように。
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