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「奢り」が生んだ政権交代、韓国はユン大統領で「更生」できるか 瀬戸際に立つ

勝又壽良の経済時評
  • 2022/03/17
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リベラルなき韓国政治の悲劇 クワッド参加を視野に入れる 新政権は少数与党で難儀確実 次期政権に過去の残滓が重圧 過去の韓国大統領選では、進歩派政権が2期10年続いて政権交代する。これがパターン化していた。先の大統領選では、このパターンが崩れて進歩派政権は続かなかった。保守派の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が、「0.7ポイント差」の僅差で政権を獲得した。その理由は何か。 一言にまとめれば、文政権の「奢り」である。進歩派は、「侵すベからざる」絶対的な存在であると振る舞ってきたのだ。保守派を退治することが、国益に適うという妄想を抱いていた。この結果、南北朝鮮の統一こそ国益、強いては朝鮮民族の地位向上に添うという、民族主義の夢に酔った。在任2ヶ月足らずの文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、なおこの夢にしがみつき、次期政権へ実現を託すると発言しているほどだ。 韓国進歩派の実態は、民族主義である。ロシアのプーチン大統領に似通った面を持っている。プーチン氏のウクライナ侵略に対して、文政権は西側諸国で最後まで「非難の輪」に加わらず、様子見に徹した。最後は、米国の圧力で渋々と経済制裁に参加する、無様な姿を曝すことになった。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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