サブプライム危機前、2004年から2006年のグリーンスパ
からバーナンキ議長時代に、アメリカ国内の期待インフレ率は
2.5%~3.00%まで高まっていました。この高めの期待イン
フレ率を退治するために、当時のFRBは、政策金利を17回も引
き上げて最終的には5.25%の高さまで持ってゆきました。
おかげで、この間のコアPCEの上昇率は、2%か2%をちょっと
上回るくらいの間でとても安定して推移しました。
それでも、サブプライム・バブルが発生、その後の世界経済を大恐
慌へと導いてしまいました。
パウエルFRB時代の2022年。アメリカの期待インフレ率はバ
ーナンキ時代のそれを遙かに上回って、今では3.5%にまで上
昇しています。
ここまで後手後手に回っているのに、パウエルFRBは、今年「7
回の政策金利の引き上げ±アルファ」だけで、アメリカの現在進
行形の8~10%インフレを退治しようとしています。
パウエルFRB議長は後手後手に回り続けるつもりのようです。
今のアメリカ経済は「深刻なスタグフレーション懸念」に直面し
ているのです!!!
それでも大幅調整することなく、「押し目を買え!」と言わんばか
りに上昇しようとする内外の株式市場。
それを横目でニョキニョキ上昇し始めている長期金利。
長期金利はそろそろ危険水域入り。
内外の株式市場は、「超の付くウルトラ過剰流動性」と言うヘロイ
ンを大量に打たれ過ぎて、「脳内幻想のお花畑」の中で「船酔いす
るような、寝覚めの悪い夢」でも見ているのでしょうか????
内外の株式市場では、いつ何時、20%の大幅調整が起きても不
思議ではない状態なのです。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)