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--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 韓国で5年ぶりに政権交代 大統領選挙結果(2022年3月20日号) --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 韓国で5年ぶりに政権交代が起きた。 3月9日に投開票された韓国大統領選挙では、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)候補(61)が、左派系与党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)候補(57)をわずかに破り、当選を果たす。 尹氏は、文在寅(ムンジェイン)大統領の任期満了に伴い、5月10日に就任。韓国の大統領の任期は5年で、再任はない。このことにより、韓国では5年ぶりに左派から保守への政権交代が起こることとなる。 中央選挙管理委員会の集計(開票率100%)では、尹氏の得票率は48.56%、李氏は47.83%と、その差はわずか0.73ポイントであった。 1987年に民主化されて以降、最も僅差の戦いであった97年の金大中大統領をしのぐ、激しい戦いとなった。 投票率は、新型コロナウイルスの感染が拡大しているにもかかわらず、前回2017年とほぼ同じの77.1%に達す。 世論調査により政権交代を望む声が過半数を達し、尹氏は選挙戦の終盤で中道野党の「国民の党」の安哲秀(アンチョルス)代表との一本化に成功、李氏の追い上げをかわす形となった。 ・激戦の末  得票率で0.73%、27万7077票差という大接戦となった、今回の大統領選挙。実際、投票終了後の主要なメディアの出口調査の段階でも、メディア別で勝敗予測が分かれる展開となっていた。  午後8時ごろから開票作業が始まり、まずリードしたのは与党候補の李氏。ただ、組織票が反映されやすい事前投票分のものであり、労働組合などを支持基盤に持つ李氏が票をまず、積み上げていた。  ところが、ソウル市や釜山市など都市部の開票が進むにつれ、尹氏が追い上げていく。そして深夜0時半に尹氏が逆転した。  午前2時すぎ、公共放送のKBSが「尹氏有力」と速報を打つ。3時22分にようやく、「当選確実」との報が流れた。3時50分、李氏が党本部で、 「尹氏が分裂と葛藤を乗り越え、統合の時代を開くことを心から願っている」 と敗北を宣言。4時20分、尹氏が国会内に設けた党の選挙本部で、

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