メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

【Vol.343】「アラスカ紀行:6歳の娘にオーロラを、6歳の息子に犬ぞりを (2)」

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
2022年3月24日 Vol. 343 1.アラスカ紀行:6歳の娘にオーロラを、6歳の息子に犬ぞりを(2) フェアバンクスは、こじんまりとした空港でした。 人生初アラスカ。世界一気候がいいといわれるロサンゼルスという街からの移動だったので、体感温度差40度くらいは覚悟していたけれど、暖冬の為か、そう寒くなく。ヘタしたら、ニューヨークの方が寒い感じ。ラッキーだったのだと思います。 さて、ここからどうしたものか。 ニューヨークから家族が到着するのは、あと5時間後。まさか、この何もない空港で5時間も時間を潰せるとは思えない。国内の家族旅行はすべて妻任せ。ホテルからレストランからアクティビティーまで、下調べが大好きな妻にすべてを一任させています。 海外でのひとり旅は、もちろん自分でいろいろ調べるのだけれど、アメリカ国内に関しては、基本どこも似たようなものだと偏見を持っているので、全部、タイムスケジュールから妻が決めて、それについていくだけです。なので、今回のアラスカも、どこのホテルに宿泊するのかすら知りません。 空港まで迎えにきてもらえるみたいだから、先にチェックインしておいて、と言われていたホテルに電話します。迎えのシャトルが20分後に来ることに。 それまで空港の外で待っている間、この街で住む人はどんな人たちなんだろうと考える。さきほどの彼女のように、ここで生まれ、育っている人たち。そして、世界の他の場所で生まれ、わざわざこの街に越してきた人たち。仕事上、ノーチョイスでこの街に移り住んだ人たち。どちらにしろここで暮らすのは過酷だ。 でも、南国リゾート地にまったく興味のない僕は、ホテルまでシャトルで送ってもらっている間、初めて見るフェアバンクスの街並みを見ながら、なんて綺麗な場所なんだろうと思いました。綺麗もなにも、真っ白な白銀の世界で、見渡す限り、白、白、白、なのだけれど。インフラも含め、過酷な場所ではあると思うけれど、この景色が好きで暮らす人もいるんだろうな、と府に落ちます。 20分ほどで、ホテルに到着。時刻は夕方。 部屋にチェックインしたと同時に、ベッドへ。そう言えば、結構な時間、まともに寝ていない。あとは記憶がありませんでした。 目を一瞬閉じたと思うと、次の瞬間、パパァー!!!!!と聴き慣れた声と同時に2発の衝撃で起こされます。一瞬だけ目を瞑ったと思っていたら4時間が経過していた。 気づくと、6歳児の双子が上に乗っかってました。久しぶりに家族と合流。 ニューヨークからアラスカまでは、もはや国内旅行と言っても、海外旅行と言ってもいい距離と時間。さすがにふたりともグッタリとはしていました。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
  • 全米発刊の邦字新聞「WEEKLY Biz」の発行人、高橋克明です。新聞紙面上や、「アメリカ部門」「マスコミ部門」でランキング1位になったブログでは伝えきれないニューヨークの最新事情、ハリウッドスターとのインタビューの裏側など、“ イマ”のアメリカをお伝えします。
  • 586円 / 月(税込)
  • 不定期