ドクター畑地の診察室133.2022.3.27.
現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。
世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信!
https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/
三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる
現在、松阪市民病院統括副院長兼呼吸器センター長
診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当
https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php
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節目の4月
私が松阪市民病院に赴任して20年目を迎えました。その間いろいろありましたが、10年前に松阪市民病院呼吸器センターを設立し、次第に規模を拡大し現在に至っております。最初は呼吸器内科医として私1人で勤務していましたが、呼吸器センター設立を境に常勤呼吸器内科医が3名となり、現在では常勤医が11名となりました。
当初は救急当番や外来、病棟、気管支鏡検査などと全て1人でこなし、夕方になると疲れ果てていましたが、今は業務分担がうまくいっていて、各個人の長所を生かしつつ呼吸器センターを運営しています。
さて私事ですが、4月からは呼吸器センター長のみならず松阪市民病院院長となり、病院の運営を行っていくことになりました。今までは呼吸器センターのことを中心に考えていましたが、4月よりは病院全体のバランスの中で、松阪市民病院呼吸器センターを運営していかなければいけません。ここまで呼吸器センターが発展してこられたのも、ひとえに応援してくださっている皆様のおかげと感謝しております。
私が赴任したのは35歳ですが、今や55歳になりました。院長になる前に全身の検診を行おうと思い、つい先日PET-CTを撮影してきました。幸いにして癌らしきものは見当たらず、まだまだ元気に頑張れそうで一安心しております。数年前に腹部の激痛をきたした為検査をしたところ、尿路結石でした。今回撮影したCT上も右腎臓に小さい石が2個あり、いつ落ちてくるかと一抹の不安がよぎっています。また、左肩関節と右股関節にPET-CTの集積があり、同部位に強い炎症が起こっていました。左肩関節については、1年ほど前から肩が上がらなくなり、かなり改善してきてはいるものの、今なお痛みが続いています。右股関節については、集積はあるものの全く痛みはありません。放射線科の先生に尋ねたところ、肩関節の集積については肩関節周囲炎による痛みを訴える人が多いですが、股関節の集積については、集積があり炎症を強く疑うが、ほとんど痛みを訴える人はいないとのことでした。
大腸については、蠕動が激しく評価できないとのことだったので、数年前大腸内視鏡でポリープの切除を行ったこともあり、近日中に大腸内視鏡を再受診しようと思っています。
以前は少し高かった血糖値と血圧、肝機能の数値については減量とともに全て正常化しており、体重を落とした効果をひしひしと感じています。
ただ最近は全く運動を行っておらず、一時期は66kgまで体重を落としましたが、70kgまで体重が増えてきたので、また運動を再開しなければと考えています。
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