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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 117
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、アリババに起きたある変化についてご紹介します。
その変化というのは、アリババが運営するEC「天猫」に、アリババ自身が天猫自営旗艦店を出店し、家電製品の販売を始めるというものです。これだけであれば、アリババが公式ショップを出店しただけのことかもしれません。
しかし、アリババはプラットフォーマーです。いわば場所貸し商売です。小売ビジネスそのものは多くの参加者にやってもらい、アリババは客を集め、決済などのインフラを提供し、さらにはプロモーション、セールを行い、販売業者のビジネスの成長を助けます。アリババが小売ビジネスをするのではなく、裏方に徹することがアリババのビジネスモデルのキモになっていました。
プラットフォーマーは、高い開発力、ノウハウは必要ですが、倉庫やトラック、商品の仕入れ先などの確保は必要ありません。そのため、急速な成長が可能で、アリババはフリーミアムモデルを駆使して、奇跡的な速度の成長を達成しました。21世紀はまだまだ先が長いですが、21世紀で最も成功した企業のひとつに数えられることは間違いありません。
そのプラットフォーマーのアリババが、自分で商品を仕入れ、販売をし、宅配まで行う自営店舗を出店したのです。これはアリババの創業以来のビジネスモデルの文脈にない試みです。
もちろん、これもビジネス上の試みのひとつにすぎず、アリババは拡大はしていくつもりはないのかもしれません。しかし、拡大をさせていくのだとしたら、大きな変化の始まりになります。
今回は、アリババが天猫自営旗艦店をなぜ出店するにいたったのかをご紹介し、アリババのビジネスモデルについてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 117
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▼目次▼
アリババに起きた変化。プラットフォーマーから自営へ。大きな変化の始まりとなるのか
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