読者の皆様、こんにちは。調理師&料理研究家の岡村一英です。
今までが料理でしたから、志向を変えて紅茶に関してお話します。
その歴史をたどりますと、紅茶は中国で開発されました。中国と言えば烏龍茶や緑茶をはじめとしてお茶で有名ですね。
緑茶と同じく茶の木から作られますが、緑茶が主として中国種系の茶から作られるのに対して、紅茶はアッサム種やインド系の
熱帯地方の木で作られます。
ヨーロッパには1610年頃、オランダの貿易会社によって紹介され、特に英国で非常な人気を得ました。緑茶も取引されましたが、紅茶は砂糖やミルクを入れるとまるみのある味が生まれるところから、より好まれたのでしょう。最初のうちはもっぱら貴族階級で愛飲されていただけですが、1757年頃、ロンドンのコーヒーハウスで売り出されたのをきっかけに、一般にも広まりました。今では、英国人と紅茶は切っても
切れない関係にあります。製茶直後の紅茶は、英国を経て世界各国に流れていきます
日本では、明治7年に最初に試製されました。
紅茶の製法ですが
緑茶が加熱して発酵を押さえつけて作られるのに対して紅茶の場合は、発酵させ、最後の乾燥まで加熱しないで作るところに
大きな違いがありましす。
工程としては
生葉をしおれる程度に陰干ししたものを軽くもみ、数時間発酵室に入れます
発酵の工程中に酸化酵素が茶葉中のタンニンに作用し、緑色が赤銅色に変化し、紅茶
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