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第209回 暗号通貨の最新の動き、「分散型水産業」の概要

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第209回 暗号通貨の最新の動き、「分散型水産業」の概要 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 今回もビットコインを中心とした暗号通貨の最新トレンドをお伝えする。ウクライナ戦争後、多くの動きが起こっている。次にメインテーマとして、ブロックチェーンを水産業に適用した「分散型水産業」の分野の概要を紹介する。 ▼明らかに上昇トレンドに入ったビットコイン 前回の記事に紹介した動きからこれからビットコインの上昇が期待できると予想したが、今週の値動きを見ると、ビットコインを中心とした暗号通貨は明らかに上昇トレンドに入っている。3月22日には490万円台で取引されていたビットコインは、いまは580万円台に急騰している。このトレンドは、しばらく続くとする予測が多くなっている。なかには、この状況が続くと、年内に1000万円の王台を突破するという楽観的な予測も見られるようになった。 この強い上昇トレンドの背景になったのは、ロシアのウクライナへの軍事侵攻に伴う状況の大きな変化である。このメルマガの過去の記事で何度も書いたが、ビットコインを中心とした暗号通貨は、ウクライナ支援のための寄付の方法として活用され、また厳しい経済制裁下にあるロシアの富裕層が資産移転の手段として使っている。こうした状況から、いまビットコインを中心とした暗号通貨には新しい用途が見いだされ、需要が増大しているのだ。 このトレンドはこれからしばらく続きそうである。先週と今週の上昇トレンドをけん引しているのが、やはりロシアの動きである。 ●天然ガスの決済に暗号通貨を使う可能性 それは、厳しい経済歳制裁下にあるロシアが、暗号通貨を天然ガスの決済に使う可能性である。周知のようにいまロシアの主要銀行は、国際貿易の決済に使われるドルベースの送金システム、「SWIFT」から排除され、国際貿易からの排除が進んでいる。 「ガスプロム銀行」のような天然ガスの国際決済に使われる銀行は「SWIFT」からの排除を免れ、またロシアは日本と欧米をはじめ非友好国にはルーブルによる決済を要求している。この結果、ロシアからの天然ガスの全面的な輸出規制は実施されていない。 そのような状況で、3月24日、ロシアのエネルギー責任者であるパヴェル・ザヴァルニーロシア連邦議会エネルギー委員会委員長は、「友好的」な国々はエネルギー商品の支払いにビットコインを使用できる可能性があると述べた。これは、プーチン大統領が「非友好的」な国々にルーブルで支払うことを望むと発言したことに対応したものだ。委員長は次のように述べている。 「友好国としては、制裁に加担していない中国やトルコがある。中国には以前から、ルーブルや人民元での決済に切り替えるよう提案してきた。トルコの場合は、リラやルーブルになる。望まれれば、ビットコインでの取引にも対応するだろう。」

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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