メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

【Vol.345】「アラスカ紀行:6歳の娘にオーロラを、6歳の息子に犬ぞりを(4)」「インタビューの舞台裏:天龍源一郎」

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
2022年3月30日 Vol.345 1.アラスカ紀行:6歳の娘にオーロラを、6歳の息子に犬ぞりを(4) アラスカ、最終日。 今回の旅の目的は「息子を犬ぞりに乗っける」こと。計画を立てて以降、ニューヨークにいた段階で、会う人、会う人に、Dog Sled(犬ぞり)に乗るんだよ!と言い続けていた6歳児。学校の先生だろうが、うちの社員たちだろうが、路上で生活されている人だろうが、誰彼構わず、宣言しまくっていました。困っている大人を見て、慌ててママが止めていました。事前に、YouTubeで犬ぞりの様子を見せていたので、期待値マックスで当日、現場に向かいます。 チナ・ホットスプリング・リゾートの冬のアクティビティのひとつに「犬ぞり」はありました。 マイナス40度以下にもなるこのエリアで、犬は人間にとって必要不可欠な存在。大昔から、人を、荷物を運ぶ足として大活躍してきました。動画で犬ぞりを見るたび、ちょっと可哀想なのかな、とも思っていました。極寒の中、生活の為ならまだしも、アクティビティとして人間を運ぶなんて、犬を飼っている僕からすると、ちょっと勝手というか、趣味が悪いというか、、。でも、アメリカ人のある動画の中でハスキー犬たちの本能として、マッシャー(犬ぞりご主人)の号令で雪の中をひたむきに走るのは、彼らにとって、ある種「喜び」でもある、と説明されていました。本当かどうかはわからないけれど。 どちらにしろここまで来たので、乗らずに帰る、なんて選択肢はない。サンセットもオーロラも天候に左右されるイベントだけれど、犬ぞりだけは100期待しても、裏切られることはない。コテージすぐそばに、犬舎があり、そこには40匹ほどのアラスカンハスキーが待機していました。 ワンワン吠えている彼らを見て、それだけでテンションが上がる。僕たち夫婦は特に趣味も価値観も合わないけれど、唯一、一致しているのは異常な犬好きだという一点。いや、僕はそうでもありませんでした。結婚20年にもなると、無類の犬好きの奥さんに、趣味趣向が引っ張られたのかもしれません。 まだ結婚前、一緒に住んでいた20年ほど前、お金もそうなくてまともなデートにも連れていけませんでした。そんな時に、よくふたりで時間を潰したのが、ペットショップやドッグシェルターでした。お金がないくせに、時間だけは腐る程あった当時、お金のかからない「おでかけ」でした。犬とさえ触れ合っていれば笑顔だった彼女に「一緒になろうか」と話したのもその頃でした。まだ今の仕事をする前のことでした。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
  • 全米発刊の邦字新聞「WEEKLY Biz」の発行人、高橋克明です。新聞紙面上や、「アメリカ部門」「マスコミ部門」でランキング1位になったブログでは伝えきれないニューヨークの最新事情、ハリウッドスターとのインタビューの裏側など、“ イマ”のアメリカをお伝えします。
  • 586円 / 月(税込)
  • 不定期