3月21日には、パウエルFRB議長は急速にタカ派転換、いよい
よインフレ退治のために、びしばしと政策金利を引き上げてゆく
と宣言しました。
パウエルFRBの金融引き締めは二刀流です!
5月3-5日のFOMCでは、市場の想定以上に「急ピッチで厳し
いQT(量的金融引き締め)」が発表され、早ければ実行されるこ
とでしょう。
「今回のQT(量的金融引き締め)」は、「前回のQT」よりもピッ
チの速いものになり、「市場売却」という市場には厳しい内容にな
ると予想されています。
しかしながら、しかしながら!!!
これはとても重要なことですが、
5月3-4日のFOMCで発表される「QT(量的金融引き締め)」
では、FRBは「強力なYCC:イールドカーブコントロール(国債管
理政策の一種)のようなもの」を実施することでしょう。
その結果、FRBは、当面は「逆イールド」の発生・固定化を回避
することが可能になるかもしれません。
そうなれば、パウエルFRBは、当面は(少なくとも向こう数年(?)
くらいは)、「アメリカ経済の景気後退入り(二期連続マイナス成
長)」と「アメリカ株式ブームの崩壊」の両方を回避できることに
なります!♪
かたや上方では「猛威を振るい続ける高インフレ」という「どす
黒い暴風雨の雨雲」、かたや下方には「金融引き締めによるリセッ
ション入り」という「ぬかるみ」。
今のパウエルFRBは、この二つの天(暴風雨の雨雲)と地(ぬか
るみ)に挟まれた「狭い狭い空(そら)の間(はざま)」を飛行す
る飛行機の機長です。
議長は、この狭くて見通しの悪い天候の中で、手動で、どこか安
全な草原を探し出して不時着(=経済のソフトランディング)を
模索するパイロットのようなものです。
今後数年間は、「インフレ退治の引き締め」→「インフレ放任の緩
和(+ヘリマネ出動)」→「インフレ退治の引き締め」→「インフ
レ放任の緩和(+ヘリマネ出動)」の繰り返しが続くことでしょう。
かくして、今後数年間のアメリカ経済はデコボコ成長になり、イ
ンフレも長期間2%をはるかに超える水準にとどまることでしょ
う。
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