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第236号.新しい減額率になった年金の繰上げ制度と、年金を早めに貰えるようにした歴史。

事例と仕組みから学ぶ公的年金講座
こんばんは! 年金アドバイザーのhirokiです。 ーーーーーーーーー 1.なぜ早く貰うと年金を減額する必要があるのか。 ーーーーーーーーー 老齢の年金は年金受給資格期間10年以上を満たして、支給開始年齢に到達し請求すれば支給されます。 老齢の年金は本来は65歳からの支給ですが昭和36年4月1日以前生まれの男子、昭和41年4月1日以前生まれの女子が厚生年金を貰う時は65歳前から支給されたりします。 2025年からは男子が完全に65歳支給となり、2030年からは女子も完全に65歳からの支給になります。 2030年でようやく60歳から65歳への厚生年金引き上げが完了するわけです。 実際の引き上げ開始は2001年から始まったわけですが、2030年までに29年かかってる事になりますね。 さて、ひと昔前までは60歳で定年退職して、60歳から年金を貰いながらのんびり暮らすという形が一般的に考えられていました。 しかし平均寿命の延びが著しくなっていき、少子高齢化のスピードの速さも重なって、昭和の後半あたりから年金給付費が急増し始めました(昭和45年は1兆円→昭和55年は10兆円→平成2年は24兆円→平成12年は41兆円…現在は約60兆円)。 そこで、支給開始年齢を引き上げつつ、60歳支給のままだった厚生年金を65歳へ引き上げる事は重要な課題となりました。 また、60歳から65歳に引き上げるにおいて、人生80年の時代はせめて65歳までは働こうという事を目指すようになりました。

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  • まぐまぐにて公的年金に特化したメルマガ。 制度の仕組み、年金計算の流れ、年金の歴史、考え方、年金と関連して把握しておかなければならない社会の出来事など幅広く主に事例形式で考察していきます。 年金はその時だけの制度を見ればいいものではなく、様々な事が複雑に絡み合っています。 このメルマガを読んでいれば自然と年金に対する理解を得る事が可能です。 高齢者から子供まで全国民の生活に直結する年金制度を一緒に考えていきましょう。 ※まぐまぐ大賞3年連続受賞 ・2020知識ノウハウ部門4位 ・2021語学資格部門2位 ・2022語学資格部門1位
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