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貞子第二メルマガ:「今回のQT(量的金融引き締め)」は、株式市場には「毒薬」になる???

藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート
  • 2022/04/08
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今現在のアメリカ経済をクールダウンして高インフレを退治する ためには、政策金利だけを使うならば、政策金利を5.00%以上 に引き上げなければならないです。 ところが、こんなに高い水準にまで政策金利を引き上げたならば、 おそらくアメリカ経済は深刻なリセッションに陥ってしまうこと でしょう。 こういった深刻なリセッションを回避しながら高インフレを退 治するためには、 FRBは「金融引き締め」を「政策金利の引き上げ」だけに頼るの ではなく、「QT(量的金融引き締め)」でマネーサプライをダイレ クトにコントロールすることを試みる必要があります。 「今回のQT」は、「前回のQT」よりも内容もスピードも厳しい ものになるでしょう。なぜならば、「今回のQT」は、前回と違っ て、「政策金利の引き上げ」と同じくらいの「インフレ抑制効果」 が期待されているからです。 今現在のアメリカの8%近い高インフレを沈めるためには、とに もかくにも、マネーサプライに働きかけることが是非とも必要。 「QT(量的金融引き締め)」は、市場に出回っているマネーサプ ライをダイレクトに「掃除機が吸収するように」回収します。 「QT」は、その量が大きければ、「政策金利の引き上げ」よりも 「より激しい金融引き締め効果」があるかもしれません。 パウエルFRBでは、3月のFOMCでこの「QT」についてかなり 突っ込んだ議論をしていたようです。 その詳細は、4月6日に公表になる「FOMC議事録」で明らかに なることでしょう。 この日の「FOMC議事録」の内容次第では、内外の株式市場では 再び「リスクオフ」の動きが始まる可能性があります。時と場合に よっては、市場は大荒れに荒れ始めるかもしれません。 この「QT」が失敗に終われば、すなわち、「QT」で高インフレ を抑え込めないようならば、あるいは、「QT」を使ったら株式市 場に激震が走ってしまったならば、パウエルFRBはインフレ目標 そのものを「現行の2%インフレ目標」から「3~4%インフレ目 標」へと切り上げることでしょう。 「3~4%のインフレ目標」が掲げられたならば、株式市場は 溶け上がることでしょう。 かくして、パウエルFRBは、少なくとも向こう数年くらいは、 あらゆる手段を使って、「もがき苦しみ続ける」ことでしょう。 見通しの悪い悪天候の中で、地図のないまま、パウエル機長は手 動でソフトランディングを模索し続けるのです。

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