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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第470号2022.3.22配信分
●コイルとデスビで火花を飛ばす?
人には原点がある。『クルマの心』は自動車のメルマガだ。当然
その原点の話をする。最初のクルマが重要だ、ということである。
すでに時代が変化してしまったので「絶対にそうだ」とは言い切
れないが、最初に出会うクルマが何かでその人の(自動車)人生が
方向づけられる。他人の話ではリアリティに欠けるから、私自身の
話をしよう。
私の最初のクルマは、まだダットサンを名乗っていた時代の日産
サニー1200クーペ。昭和45年(1970年)式の2代目サニーで、その
名もGX。フルモデルチェンジの翌年追加されたSUツインキャブ
装備で83馬力にパワーアップした『スポーツモデル』。若者が直観
的に憧れられる存在だった。
それは高度経済成長期の現実を物語る”物証”の一つと言える。
エンジンは排気量1171ccのA12型4気筒OHV。サスペンションは
フロントストラット/リアリーフリジッド。トランスミッションは
4段フロアマニュアル。ギア段数は多ければ良いというものではな
いが、半世紀後の現在では10段変速も出現している。
JAF公認車重は645kgと超軽量。環境安全装備に対する要求が
軽く、ボンネットを開けてスパナを放り込むとカシャンと地面に転
がり落ちた。
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