プーチンよ、滅びるのか　（その2）

■■ 2022/04/08 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ～３分でマスメディアとは違ったステージに招待します ～ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け発行人 ：兵頭正俊登録解除 はここから http://bit.ly/AvYMkY ━━━━━━━━━━ 　プーチンよ、滅びるのか　（その2） ━━━━━━━━━━ 「プーチンの信じたものがウソだった」と表現すること もできるだろう。プーチンの側近を長年務めたアドバイ ザーたちによれば、現実に起きていることの理由の説明 をいくつか示すと、彼は通常、もっとも極端な陰謀論に 大きな関心を示す傾向があるようだ。 「現状を新しい冷戦とみなせるか」という問いには、ノ ーと答える、冷戦はグローバル規模で展開された、二つ の超大国による地政学的競争だった。 一方、現在われわれが目にしているのは、プーチンが作 り出した地域問題だ。だが地域問題といっても、かなり 広大な地域で問題が作り出されている。ユーラシアのヨ ーロッパ地域、そしてアジア地域で問題が作り出されて いる。 次に、冷戦はイデオロギー戦争だったが、今回の問題に はイデオロギー的要素は少ない。彼には、マルキストの 国際主義へと立ち返るつもりはないはずだ。むしろ、プ ーチンが重視しているのは、マルキストが忌まわしい思 想と考えていたナショナリズムだ。 「自分はロシアの子供たちを守る母なるロシアに仕える 役目を負っており、国境の外側にいる子供たちも、守ら なければならない」。プーチンの、子供たちへのこの愛 の深さと、大人たちへの敵意の深さとの乖離は、多くの 外国人をまごつかせる。愛と憎悪。これは古来、文学の 永遠のテーマだ。だからロシアの文豪たちもテーマにし てきた。文豪たちの冷眼は、そんな優しさはお前さんだ けだよ、世界の大人たちは考えていない、と呟くだろ う。実際、ロシア人ユーチューバーたちはプーチンに冷 淡だ。アメリカのバイデン大統領の発言には憎しみさえ こもっている。日本のヘタレキッシー、何もしたくない キッシー、「検討使」（遣唐使？）岸田文雄に至っては そそも感じる能力さえなさそうだ。ここにプーチンの孤 独がある。 1 「プーチンは欧米による制裁など、ほとんど気にして いないようだ。われわれは「新たな冷戦」に突入しつつ あるのだろうか」。このことはわたしもしきりに指摘し てきた。以前の時代はもう還らない。時代は新令戦に入 っていく。しかし、ここに来て面白いカードがアメリカ に残っていた。 2 トランプだ。トランプはプーチンを敬愛している。尊 敬していると発言さえしていた。バイデンとトランプで は米露関係はまったく違う景色をわたしたちに見せるだ ろう。岸田文雄の存在などトランプによって消されるだ ろう。日本にも優れたカードがまだ残っていた。高市早 苗だ。 3 高市早苗だとトランプと相性が合いそうだ。頭がいい し、トランプを恐れない。トランプがプーチンにもてな してくれるかもしれない。状況はトランプ待ちになって きた。こんどこそ自民党はしっかりと代表を選ばないと いけない。 プーチンは旧ソ連影響下の強いロシアの復活を夢見てい る。現実的にはそれは領土拡大主義、領土回復主義とし て結果する。 リベラリズムと陰謀掄。プーチンはその出自からも陰謀 掄に深い関心を示す癖があるようだ。リベラリズムが凡 庸な政治家のすみか（日本の与野党）であることを考え ると、の信じたものがウソだった」と表現することもで きるだろう。プーチンの側近を長年務めたアドバイザー たちによれば、現実に起きていることの理由の説明をい くつか示すと、彼は通常、もっとも極端な陰謀論に大き な関心を示す傾向があるようだ。 プーチン自身は「冷戦」の見方を否定している。わたし にいわせるとプーチンもトランプの登場によって米露関 係が劇的に変わることをわかっているからだと思う。 プーチンはナショナリズムの動きを警戒している。とく に日本のナショナリズムだろう。日本の場合、ナショナ リズムは軍国主義と一体化する。それがこうじるとその 中心に天皇主義が入ってくる。これを警戒するわけだ。