連合国と枢軸国。 戦前の世界大戦の枠組みである。
日本、ドイツ、イタリアの三国軍事同盟と、アメリカ、イギリス、ソ連の連合国が覇権を争う構図であったが、ソ連とドイツは不可侵条約、ソ連と日本も中立条約を結ぶという複雑怪奇な面もあった。
第2次世界大戦後は米ソの冷戦が長く続き、2000年以降は米中の覇権争いがアフリカ、アジア、南太平洋の諸国で行われていた。
今回のウクライナ紛争は新たな国際的枠組みの形成を予感させる。 国連の経済制裁の決議の結果を見てみよう。
193カ国中、賛成は141カ国もある。 世界の大勢はウクライナへの侵略を許していない。 では残りの国はどういう国だろうか。
まず明確に反対を表明したのは、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリア、そしてロシアの計5カ国だ。 完全な独裁国家がずらりと並ぶ。
注目したいのは棄権した国家だ。 ロシアに気を遣う必要がある国である。 地域別に見てみる。
【アジア】
バングラデシュ、中国、インド、カザフスタン、キルギスタン、ラオス、モンゴル、パキスタン、スリランカ、タジキスタン、ベトナム
【アフリカ】
アルジェリア、アンゴラ、ブルンジ、中央アフリカ、コンゴ、赤道ギニア、マダガスカル、マリ、モザンビーク、ナミビア、ニカラグア、セネガル、南アフリカ、南スーダン、スーダン、ウガンダ、タンザニア、ジンバブエ
【中南米、中東、欧州など】
アルメニア、ボリビア、ブルンジ、キューバ、エル・サルバドル、インド、イラン、イラク、ニカラグア
賛成も反対も棄権もしなかったのは、
アゼルバイジャン、ブルキナファソ、エスワティニ、エチオピア、ギニア、ギニア・ビサウ、モロッコ、トーゴ、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベネズエラである。
中国もロシアも、アジア、アフリカ、中東など発展途上国への支援を通じて自国の味方を増やしている。
第1次世界大戦も第二次世界大戦も、経済的な連携を通じて枠組みが形成される。 日本が経済制裁を課してもロシアが困らない理由は、そもそも貿易量が少ないからだ。 ロシアはクリミア併合後に経済制裁に耐えられる準備を進めてきている。
ロシアは米ドルへの依存を弱めるために、ドル建てで保有する外貨の比率を減らし、金や中国人民元で保有を進めてきたと言われている。 そして、中国とロシアは貿易面でエネルギーと穀物でお互いの相互依存度が高いので、経済制裁を簡単にできない関係にある。
ただし、中国は日本やアメリカと貿易が多いのでロシアを擁護しすぎると経済制裁の巻き添えになることを懸念している。
成長著しいインドは、ロシアからの武器の提供を受けており簡単に米欧の主張に同調できない。 しかし、中国とは緊張関係にある。
第2次世界大戦時も、冒頭に指摘したように連合国と枢軸国に分かれながらも不可侵条約を結ぶなど複雑怪奇な国際関係だった。
今後の世界情勢は、米英仏日独伊加のG7と中ロによる対立が深まるだろう。
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◆イシカワシュンジュウ
4月1日 金曜日
今日は新年度。 町役場でごあいさつ回りをしていた際、先輩に連れられて部署へのあいさつ回りをする新社会人に出会った。 私は入社式を経験したことがない。 小沢一郎事務所に入ったときは、いきなり庭掃除だった。 民間ではユニークな入社式が多い。 靴のコロンブスは入社式で先輩社員と自分の靴を交換して靴磨きを行うという。 東京都町田市の寝具販売会社「Futonto」はパジャマ姿で参加する入社式を新入社員の発案で行ったという。 それぞれの市町村には目玉行事があるし、基幹産業や観光スポットがある。 それらに関連したユニークな入庁式を各市町村役場が行うと地域の魅力発信になると思う。
☆長万部から八雲町、森町、鹿部町、七飯町、函館市と北海道の渡島半島を南下。 夜は函館ラサールの同級生や先輩とジンギスカンを食べながら函館市の現状などを聞く。 医師や市役所職員、観光業など様々な職業に就いているのでいろんな角度から話を聞ける。 いつもなら楽しくて3次会、4次会まで付き合うのだが、いまは断酒をしているので、2次会の途中で失礼して翌日に備える。
4月2日 土曜日
千葉県の市川市長選挙(3月27日投開票)の後、旧知の市川市議のかたから写真が送られてきた。 写真には「あの市長を支持しますか。 税金をどぶに捨てますか。 」と書かれたのぼりが……
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