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週刊金融日記 第517号 ほとんどの人がよく理解していない解雇規制の仕組み、中国ゼロコロナ出口戦略

藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」
// 週刊金融日記 // 2022年4月10日 第517号 // じつはほとんどの人がよく理解していない解雇規制の仕組み // 中国ゼロコロナ出口戦略 // 六本木の美味しい中華とナイトライフが途絶えていた話 // 大量破壊恋愛兵器禁止条約 // 他  こんにちは。藤沢数希です。  今日は日曜日ですが、東京はぽかぽかしていていよいよ春という感じですね。約束通り、今週号は日曜日に配信できたようです。今後ともよろしくお願いします。  ロシアによるウクライナ侵略戦争ですが、Twitterを見ていたら、いきなりボリス・ジョンソン英首相とゼレンスキー大統領の会談の写真が流れてきて驚きました。戦時中であり、敵国にいつ狙われるかわからないので、もちろんこうした予定は極秘であり、Twitterに流れたあと、かなり時間が経ってからさまざまなメディアで報道されました。当初からイギリスの特殊部隊もゼレンスキー大統領の護衛をしているようで、イギリス政府は安全面に関して自信があったのでしょう。  当初から英国の特殊部隊もゼレンスキー大統領の護衛をしているようで、イギリス政府は安全面に関して自信があったのでしょう。 ★英ジョンソン首相は、戦時下の首都キーウを電撃訪問し、友人であるゼレンスキー大統領にさらなる支援を約束しました。 https://twitter.com/BorisJohnson/status/1512877771474845700 ●水面下でウクライナを守る米英「特殊部隊」そのスゴい実力 https://friday.kodansha.co.jp/article/233542  今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。 - 株式トレードのみの活用でもMacがオススメですか - NFTの流行やPlay to Earn(P2E)は今後どうなっていくでしょうか - 医師なのですが恋愛工学的には街コンで自分の職業は正直に書かずなんか冗談を書いたほうがいいのでしょうか - 32歳新婚ですが別の容姿端麗の女性もゲットできたものの非モテコミット気味です - ウィル・スミス平手打ち事件から見る損切りの大切さ  それでは今週もよろしくお願いします。 1.じつはほとんどの人がよく理解していない解雇規制の仕組み  これほど多くの人の関心があり、そして、実際に人生において受験や就活以上にインパクトを与えるにもかかわらず、結婚というものがどういう法的な、すなわち国家権力が強制力を発動しうる契約なのか、ということを誰も知らなかった。もちろんこの種の問題にくわしい弁護士や離婚係争を経験した人にとっては「常識」なのだが、これほど多くの人たちが、結婚という恐ろしい契約の内容を、僕の本を読むまで知らなかったのだ。 『損する結婚 儲かる離婚』 https://amzn.to/2ISJuAp  正直、このような本を出版してしまっていいのか、という逡巡があったのは事実だ。世の中、知らないほうがいいことも多い。無知ゆえに若気の至りで結婚という大変に不利な契約をしてしまうことで、逆に実りある豊穣な人生になる、ということもあろう。また、すでに高額所得者と運良く結婚している女性が、この本の知識を悪用して、離婚騒動(ただし離婚はしない)を意図的に引き起こすかもしれない。まるでプーチンがチェチェンに戦争を仕掛ける口実を作るために偽旗作戦でテロ工作をしかけたように、自らの体にアザを作ったりして家庭内暴力を振るわれた!などと夫に無実の罪を着せ、離婚騒動を工作する奥さんも出てくるだろう。こうした結婚利権に狂った邪悪な女性たちもまた、離婚騒動が金になる、という知恵がなければ、あるいは、金持ちの夫に捨てられたら惨めな生活が待っている、という間違った情報を信じていたのなら、ずっと幸せな家庭を築いていけたのかもしれないのだ。そして、いかなる戦争であっても命を落とす何の罪もない民間人たちが一番の犠牲者であることは変わらないように、犬も食わない夫婦間の離婚係争でも、何の罪もない子供たちが被害を受けるのである。正しい知識を普及させることが、必ずしも人間社会に幸福をもたらすとは限らない。  しかし、それでも、僕は人間の知性を信じることにした。社会をより良くするためには、多くの市民が誤解しているからこそ成り立っている脆い平和秩序に頼るべきではない。まずは、真実を伝えることが大切である、と考えたのだ。  さて、僕は日本の経済を良くしたいという観点から、解雇規制撤廃論者であり、そのような趣旨のことをさまざまな媒体で書いてきた。ただ、これはマクロな話であり、僕はこの有料メルマガの読者の利益を最大化することにコミットしているため、企業の正社員である読者の方たちが解雇規制で守られ利益を得ることも、当然であるが大切な正義である。そのための情報も提供してきたつもりである。 『外資系金融の終わり』 https://amzn.to/35opt1p (Kindle Unlimitedで読めるようになりなしました) ●離婚と解雇は、こんなに似ている。【特別対談】藤沢数希×向井蘭 https://diamond.jp/articles/-/128360  しかし、僕が結婚と離婚に関する本を書く前までは一般人はほとんど誰もコンピ地獄については知らなかったように、日本の解雇規制がどのようにワークするのか理解している人もほとんどいないと思われる。僕の友人は経営者やフリーランスが多いし、サラリーマンの友人たちの多くが香港という解雇規制がない(明日から来なくていいの一言と1ヶ月分の給料で自由に社員を首にできる)都市で働いている。経営者の友人たちの顔を思い浮かべると、個人的には日本の解雇規制の仕組みがよく理解されていないままにしておきたい、という気持ちがある。日本で会社経営している人たちにとって、本当にこの解雇規制というのは頭の痛い問題なのだ。また、経営者であるという立場だと、いかに解雇規制が(日本経済発展のために)間違っていると思っていても、自由に首を切れるようにしろ!などという意見は絶対に表明できないのだ。彼らは人を採用しないといけず、社長がそんなことを毎日Twitterでつぶやいているような会社に就職しようとは誰も思わないからだ。  今週号では、この解雇規制がどれほど恐ろしいもので、それがどのように機能しているのか、わかりやすく解説することにする。まずは、読者の方の投稿を紹介しよう。 ============================= - 数千万円の給料をもらっているバークレイズ証券元幹部社員が不当解雇の裁判を起こして勝ちました

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