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ゼロコロナ「破綻」、上海は感染のルツボ 習近平3選に黄信号

勝又壽良の経済時評
  • 2022/04/11
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欧米に完敗した中国の惨め 勝負の分かれは「mRNA」 党は市民の不満にお手上げ ストレスが他へ伝播すれば 中国が今、新型コロナウイルスの蔓延で苦悩している。2年前の1月、武漢で発症したコロナをロックダウン(都市封鎖)で封じ込めたと、中国政府は自信満々であった。その後、欧米で感染が拡大し手を焼いている姿を見て、中国は冷笑していたものである。それが現在、一転している。中国が、逆に欧米から冷たい視線を浴びているのだ。 世界のニュースは、ウクライナ戦争が独占している状態で、中国のコロナ感染情報は脇に置かれた感じだ。現実は、そのような生やさしい事態でない。上海市(人口約2600万人)は、「ゼロコロナ」という原始的な方法で対処し、解決へのメドが立たない状況にある。市民生活はもちろん、経済活動のすべてが麻痺状態に追いやられているのだ。 最新状況では、4月7日に確認された無症状の新型コロナウイルス新規感染者が2万0398人。過去最多となった前日の1万9660人から、37%の増加である。症状がある新規感染者も824人と、前日の322人から2.6倍。症状のある新規感染者は、全体の3.9%だ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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