1. コラム「タカオカ的ナウい日常」
─ バブル世代の生き残りが日々の生活の中で面白いと思ったモノやコトを独断で綴っていくコラムです。イマドキとは微妙にズレてる観点を前面に出していきたいと。それでは「おじさんLINE」全開で語っていきます!
vol. 96 『サプリ』
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2. メイン「銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ」
─ 日本で唯一の数奇なキャリアを歩んできた筆者が、実際に見て、聞いて、体験した「ここだけ」の話の数々。単なるゴシップに終ることなく、それぞれの会社への愛情を込めて、皆さんのお役に立てるお話を綴れればと。
『ワーク・ライフ・バランスより気持ちと身体のバランスを』
P&Gで働いていた頃、強制的に長期休暇を取らされたことがあります。
12月の半ばにアメリカ出張を命じられ、終わったらすぐ日本に帰るつもりが年内は帰って来なくていい、というか帰って来るなと。いやいやそれじゃプロジェクトがまわらんだろ、とオフィスに電話を入れても高岳さんは取り次ぐなと言われてますので、という徹底ぶり。結局ニューヨークで素敵なクリスマスシーズンを過ごすことになります。
当時の僕は、ブランドマネージャーと言う重責に着き、自分自身では毎日みなぎるようなパワーで働いており、かつ自分がいないとブランドがまわらないと確信していました。
一方で周りから見ると文字通り鬼気迫るというか、いわゆるワーカホリックな状況であり、心配したチームメンバーが僕を休ませることを上長に進言してくれたそうです。(もちろん僕に直接言っても「大丈夫!」の一点張りだったので)
振り返れば、あの時休んで本当によかったです。
気持ちが突っ走るほど身体の方はまさに張り詰めた糸状態。いったん切れてしまえば年末の休暇どころじゃなかったかもしれません。
年明けに出勤すると、皆が笑顔で迎えてくれ、あれほど心配したプロジェクトもチームが見事に進めてくれていました。
よくワーク・ライフ・バランスと言いますが、それって仕事と仕事以外の生活をどうやってうまくやりくりするかみたいな話になりがちですよね。
優先順位をうまくつけて時間をうまく使いましょうといった物理的な話に。
でも上にあげた体験談で僕が陥っていたのは、ワーク・ライフ・バランスの乱れでなく、言うなれば気持ちと身体のバランスの乱れでした。
まだサラリーマンとして働いていた頃、体調が悪くなるのは決まって週末でした。
そんな時いつも思ったのが、気持ちがゆるむから身体までおかしくなるのだと。
でも実は逆なんですね。
身体が悲鳴をあげているのを平日は気持ちで押さえ込んでいて。
で、週末にやっとその悲鳴が聞こえるようになると。
起業してからは週末とか休日とかの概念はなくなっちゃってるのですが、それでも仕事がふと途切れた時に身体がガクッとなったりする。それでその週を振り返ってみると確かにかなり無理してたなと。
ガクッとなったら今は素直に休憩、その休憩が気持ちも身体も回復させると理解しています。
もっと言うと、ガクッとなる以前でも日々の身体からのサインに気をつけるようになりました。
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