ご購読ありがとうございます。
今月号では、犬のストレスとトレーニングの関係性を書かせて頂きます。
毎月末定例で行っているZOOMアカデミー、3月末に使用した動画を幾つか紹介します。
参加された方は復習として、参加できなかった方には
ライブで話した内容を全部を書くことができませんが、ぜひ知って頂きたいことですので、
毎月ダイジェストとしてまとめております。ご活用ください。
さて、タイトルにあります「ストレス」についてです。
以前のメルマガにも「ストレス」について触れたことはありますが、もう一度考えて頂きたい。
「ストレス」って「悪」でしょうか?っていうこと。
まず、人間でも体調が悪いと「ストレス」によるものですね~って、医者から言われる。
その後に続く言葉が「様子をみましょう」
「ストレス」って、物凄く体に悪い、ほとんどの病気の原因かのような?
逆に言えば、この言葉ですべてが片づけられる漠然としたものではないですか?
とくに、日本で使われる「ストレス」という言葉は、「病気」「心理的」「精神的なもの」によく使われますよね?
目に見えないものでしょ?
アメリカでは、何かに「圧を加える」ことを「ストレスを与える」という言い方をしますから、
日本の方が思うほど、「目に見えない悪いもの」ではないんです。
そもそも「ストレス」という用語は、物理学の分野で使われます。
私はよく自分でパンを焼くのですが、粉をこねてパン生地を作ります。イーストを入れると発酵して膨らみます。
膨らんだ生地には、ガスが溜まります。このとき、生地に掛けるのが「ストレス」です。
ガスを抜く為に叩く、伸ばす、丸める、また叩く、こねる・・・という工程。
生地にストレスを与えることで、グルテンを形成する・・・ま、この辺にしておきましょう。
水溜まりに思いっきり足を踏み込む・・・ストレスを与える
結果的に水しぶきを浴び、泥んこになってしまう・・・ストレス反応
物理的に加える「ストレス」は目に見えます。目に見える「ストレス」があることも覚えておいてください。
皆さんの多くは、「ストレス」を身体面、心理面でしか捉えておりません。
だから「ストレス」と聞くと、痛み、気分の落ち込み、食欲低下(増加)、睡眠不足、肩こり、
便秘、下痢、不眠・・・・などなど、悪いことと思い込んでしまう。
もう少し言葉に対する見解を広めて頂きたい。特に外来語に対して(笑
「ストレス」なんて幾らでもあって、「自分の欲求を満たすこと=ストレスフリー」という定義であるならば、
欲求が満たされない状況や状態は、いつもストレスが掛かっている状態だということですよね?
人間でも動物でも、いつでもどこでも自分の欲求が満たされるわけではないでしょ?
例えば、朝起きるときだって、体は疲れていてもっと休んでいたい、もっと寝ていたい、それでも
会社に行くために、学校に行くために、起きなければならない。
これは欲求を自制して、生きるためには仕方のないことですし、当たり前のことです。
「ストレス」は掛かっております。
食べたいものがあるけど、太るから我慢する。これも「ストレス」。
勉強なんてやりたくない、学校も会社も休みたい・・・だけどやらなきゃいけない、行かなければならない・・・これも「ストレス」。
まず、「ストレス=悪いこと」という認識を、もっとよく考えてみましょう。
3月末に行ったアカデミーではご説明しましたが、ここでストレスについて悪いイメージを払拭して頂きたい。
「ストレス」=不必要なもの・・・ではございません。
学習にもむしろ、この「ストレス」が影響するのであります。
「必要悪」とでもいいましょうか・・・。
↓のシーザーの動画を見てください。アカデミーで使用したものです。
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