■■ 2022/04/15 ■■
兵頭正俊の優しさ出前
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米露の知恵が待たれる (その1)
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ウクライナ戦争は長く続く。
うまく収まってくれても数年だ。
その間、関係国は多大の出費を強いられる。
その間、大切な国内の福祉関係予算が削られる。
アメリカもその内、日本に頼ってくる。
アメリカに対してこれが最後といえるような会所は日本
の政治家にはない。
今日のメルマガでは、エマ・アッシュフォードとアトラ
ンティック・カウンシル シニアフェローの「紛争の拡
大とエスカレーション? ―― ロシアと欧米が陥るスパ
イラルの罠」を採り上げる。
それでは読んでいこう。
「ウクライナの都市を砲撃するなど、軍事面でロシアが
欧米よりも自制心を失っているのは事実だろう。
一方、バイデン政権は、紛争に直接介入する意思はない
と表明している。
つまり、一方はエスカレートするのもやむを得ないと考
え、他方はエスカレーションの回避を望んでいる。
しかし、スパイラルとは、直接対決を望んでいない国同
士でも、結局は競争関係が激化し、戦争のリスクを冒す
という悲劇性をもっている。
ロシアの侵攻が続くなか、欧米の武器がウクライナに大
量に流れ込み、制裁が効果を発揮してロシア経済が崩壊
する可能性もある。
双方とも、さらに圧力を強めるつもりでいる。
こうなると、一つの火種が大火にエスカレートしかねな
い。
<エスカレーションリスク>
ウクライナ侵攻を開始した当初、ロシアの指導者たち
は、アメリカや北大西洋条約機構(NATO)加盟国が戦
争に介入してくれば、核兵器による対応措置を検討する
と何度も示唆した。
プーチン大統領は、ウクライナでの戦争を宣言した演説
の最後でも「われわれに干渉しようとするアクター
は・・・ロシアが即座にそれに対応し、かつて経験した
ことのない結末に至ることを認識すべきだ」と警告し
た。
続けて、彼は「様々な最新型核兵器に関するロシアの優
位」を強調し、ロシアの戦略核部隊に警戒態勢をとるよ
うに命じた。
ラブロフ外相も数日後、このテーマに触れ、「第三次世
界大戦は核戦争になる」と指摘し、欧米諸国の指導者た
ちにロシアとの「本当の戦争」がどのような帰結に至る
かを想起させた。
メッセージは明らかだ。
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